メールマガジン労働情報 No.2054

■□――【メールマガジン労働情報/No.2054】

特別号:JILPT研究成果等のご紹介

―2025年5月2日発行――――――――――――――□■

本号は特別号として、JILPTの「データ・アーカイブ」、および2023年度の労働経済・労働政策の動向と関連する
JILPT調査研究成果を取り上げた『政策論点レポート』をご紹介するとともに、「人口減少社会における労働問題」
「キャリア形成支援・職業情報」のテーマ別にJILPTの調査研究成果をご紹介します。

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【JILPTからのお知らせ】
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☆「メールマガジン労働情報」読者アンケート調査の結果について

2025年2~3月実施した読者アンケート調査の結果をとりまとめました。ご協力ありがとうございました。
https://www.jil.go.jp/kokunai/mm/enquete/index.html

☆「メールマガジン労働情報」は5月7日(水)の配信をお休みします。

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■ JILPTデータ・アーカイブ ■
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JILPTが調査・研究で収集したアンケート調査の個票データを秘匿処理した上で公開・提供しています
(2025年3月14日現在191本)。学術研究・統計分析等にご利用ください。
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/archive/index.html

 ▽利用の手引き・利用のご案内
  『教員の指導を受けている大学学部生』もご利用いただけます!
  https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/archive/index.html#arc1

 ▽公開データリスト(調査実施時期順)
  https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/archive/datalist07.html
  「人手不足とその対応に係る調査(事業所調査)」
  「最低賃金の引上げと企業行動に関する調査(2021・2022年度 連続パネル調査)(No186.1~186.3)」
  「あなたご自身に関するアンケート調査(雇用保険未適用である短時間労働者の実態に関する調査)」
  「AIなどデジタル技術の導入と労使コミュニケーションに関する調査」
  「企業の賃金決定に係る調査」
  「家事使用人の実態把握のためのアンケート調査」

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■ 政策論点レポート ■
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JILPTが行った様々な調査研究成果から示唆される政策的インプリケーションについて整理・提示しています。
今回は2023年度の成果を取り上げています。

◇政策論点レポート(2025年3月)
 https://www.jil.go.jp/institute/kadai/period05/fy2023/index.html
 第1章 最近の労働経済の動向
 第2章 2023年度における労働政策の動向
 第3章 JILPTにおける労働政策に係る調査研究の成果

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■ 人口減少社会における労働問題 ■
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◇資料シリーズNo.284『2023年度版 労働力需給の推計―労働力需給モデルによるシミュレーション―』(2024年8月)

労働力需給の推計は、将来推計人口、これまでの労働力の動向や経済成長の見通しなどに基づき、労働市場に
おいて需給調整が行われたときの労働力人口、就業者数等について推計するものです。
2023年度版では、2040年までの労働力需給を推計しました。
https://www.jil.go.jp/institute/siryo/2024/284.html

◇調査シリーズNo.249『人への投資と企業戦略に関するパネル調査(JILPT 企業パネル調査)(第2回)』(2025年2月)

企業における「人への投資」をはじめとする人材戦略の変化が経営や労働市場に及ぼす影響を継続的に把握する
ため、2022年より開始した調査の第2回目となります。人材育成・教育訓練で研修受講者の割合は1回目と比較し、
概ね拡充傾向にあること、在宅勤務(テレワーク)制度について、大企業では利用がより限定的となっている
傾向や、大企業、中小企業とも活用頻度が低下傾向にある、などが分かりました。
https://www.jil.go.jp/institute/research/2025/249.html

◇労働政策研究報告書No.235『働き方と生活・健康の課題―JILPT個人パネル調査の分析―』(2025年3月)

35~54歳の男女を対象に、仕事と、生活、健康、ウェルビーイングとの関係を分析するため、同一個人を追跡する
「個人パネル調査」を実施しています。
本報告書は、第1~3回調査のデータを分析した論文を取りまとめたもの。以下で各章タイトルを紹介します。
第1章「基本項目の回答傾向-男女差に着目して」、第2章「職業特性と健康-日本版O-NETとの接続による分析」、
第3章「精神的・身体的健康の悪化リスクと世代内移動の関連」、第4章「非典型時間帯労働と勤務日・休日の
睡眠時間との関連」、第5章「ポストコロナのテレワーク」、第6章「労働組合の加入形態は『仕事の質』に
関係するか」。
https://www.jil.go.jp/institute/reports/2025/0235.html

◇労働政策研究報告書No.231『地方の若者のキャリアの変化と職業意識―北海道・長野調査および東京都調査との比較から―』(2024年7月)

地方に住む若者のキャリアと意識について15年ぶりに調査し、大都市(東京都)の若者の2021年調査と比較、
分析しました。2022年地方調査では、卒業直後の高卒者正社員比率は東京都よりも高いですが、前回の地方調査
に比べ、男性では正社員比率に学歴による差がより見えるようになり、女性では明確になりました。
また、地方ではハローワークの利用割合は東京都よりも高く、正社員移行の場合もハローワーク等公的支援の
利用割合が高く、地方では若者に対する公的支援は重要な位置を占めていることが分かりました。
https://www.jil.go.jp/institute/reports/2024/0231.html

◇調査シリーズNo.250『若年者の初職における経験と若年正社員の離職状況―第3回若年者の能力開発と職場への定着に関する調査―』(2025年3月)

若者がキャリア形成できる職場・社会のあり方を探る調査の3回目です。初職が非正社員だった若者は、正社員で
あった若者に比べ、職場での教育訓練やエンゲージメントが不足し、長期勤続しても成長につながりにくく、仕事の相談
相手にも乏しい傾向がある一方、初職が正社員の場合は職場トラブルを経験した者が非正社員の若者より多い、など
がわかりました
https://www.jil.go.jp/institute/research/2025/250.html

◇労働政策フォーラム『労働市場の変化と人材育成─日独比較の考察─』
https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20250313/index.html

◇労働政策フォーラム『シニア層の労働移動─就労・活躍機会の拡大に向けて─』
https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20250115/index.html

◇労働政策フォーラム『シニアとフリーランスの新たな働き方の選択肢─労働者協同組合で事業を興す!─』
https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20240619/index.html

◎『日本労働研究雑誌』2024年7月号/特集「人口減少社会における労働・社会保障問題」
 https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2024/07/index.html

◎ビジネス・レーバー・トレンド

2024年11月号「人手不足を乗り切る企業」
https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2024/11/index.html

2025年4月号「シニア層が活躍する就労機会の拡大に向けて」
https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/index.html

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■ キャリア形成支援・職業情報 ■
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◇労働政策研究報告書No.233『キャリアコンサルティングの有用度及びニーズに関する調査』(2025年3月)

キャリアコンサルティングの有用度及びニーズについて幅広く検討を行う大規模調査を実施しました。
キャリアコンサルティング経験者にその有用度をたずねた結果、約6割がキャリアや職業生活が「変化した」と
回答。具体的な変化として「将来のことがはっきりした」「就職できた」「仕事を変わった」が多く、相談が
「とても役立った」と「やや役立った」の合計、今後もキャリアコンサルティングを「受けたい」と「どちらか
と言えば受けたい」の合計のいずれも5割前後だったことなどが分かりました。
https://www.jil.go.jp/institute/reports/2025/0233.html

◇資料シリーズNo.286『「job tag」(職業情報提供サイト(日本版O-NET))のインプットデータ開発に関する研究(2023年度)』(2024年11月)

JILPTが2018年度、2019年度に初期開発し、その後毎年度情報の拡充・更新を行っている職業情報のデータセット
について、2023年度は主に既存7領域のうち、「知識」「仕事の性質」領域の情報更新を行いました。
また、就業者のメンタルヘルスに関する調査も併せて実施しました。
https://www.jil.go.jp/institute/siryo/2024/286.html

◇資料シリーズNo.287『Web提供型の仕事価値観検査の開発』(2024年11月)

本シリーズは、仕事を選ぶ時に重視される条件や働き方についての考え方を測定する「仕事価値観検査」の
開発について紹介しています。仕事価値観に関わる11個の要素を選定、就業者と高等教育課程在学者を対象
に、各要素を測定するためのWeb調査を2回実施しました。この検査は、厚生労働省の職業情報提供サイト
(job tag)の自己診断ツールとして活用されています。
https://www.jil.go.jp/institute/siryo/2024/287.html

◇資料シリーズNo.290『就職支援機関向けWeb適性評価ツールの開発に係る基礎的検討』(2025年3月)

JILPTでは、コンピュータ支援型総合的キャリアガイダンスシステムである「キャリア・インサイト(統合版)」を
2014年から一般提供しています。本書は、開発の初期段階として、これまでのキャリアガイダンスシステムの
特徴と経緯を振り返るとともにシステム開発に必要な情報収集と整理を行っています。
https://www.jil.go.jp/institute/siryo/2025/290.html

◇ディスカッションペーパー25-05『職業分類別に見る就業者の仕事に関する価値観の傾向―ワークスタイルチェックテストの得点を用いて―』(2025年4月)

JILPTが開発したワークスタイルチェックテストを用いて、職業分類別に見る就業者の仕事に関する価値観の傾向
を分析しました。大分類ごとに価値観傾向に特徴が見られ、多くの大分類に共通していたのは「地位」を最も重視
していない点と「仕事と生活のバランス」を最も重視している点でした。一方、「自己成長」「社会貢献」「経済
性」を重視する順番および得点水準は大分類によって異なることが示されました。
https://www.jil.go.jp/institute/discussion/2025/25-05.html

◇JILPTリサーチアイ 第83回「「job tag」(日本版O-NET)の数値情報に関する誤解と実際」(2024年10月)
 https://www.jil.go.jp/researcheye/bn/083_241011.html

◇労働政策フォーラム『「新版OHBYカード」とキャリアコンサルティング──現代社会における自己理解・職業理解とキャリア支援』(2024年11月)
 https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20241128/index.html

◇『新時代のキャリアコンサルティング[増補版]―現在と未来、理論と実践をつなぐ新たな架け橋―』(2025年3月)

新旧のキャリア理論、カウンセリング理論を網羅し、実践との結びつきを意識して紹介した一冊。
[増補版]では、キャリア理論とカウンセリング理論それぞれ12項目を追加、伝統的・基礎的な理論を拡充しつつ、
新たな内容も網羅。キャリアカウンセラーや職業相談、学校でキャリア教育に携わる方などどなたでも幅広く
活用できる内容となっています。
https://www.jil.go.jp/publication/ippan/shinjidai2025.html

◇研究双書『失業の心理学─失業から再就職への橋渡し─』(2025年3月)

労働市場の構造的問題に注目し、100年近くにわたる心理学研究の蓄積と、著者がJILPTで積み重ねてきた実証的
研究成果をもとに、失業者の心理と求職行動を科学的に分析した一冊です。効果的な支援を実現するための新しい
研究アプローチを提示するとともに、再就職支援の実務に資する16の提言を収録しています。
https://www.jil.go.jp/publication/sosho/unemployment/index.html

◇カード式職業情報ツール『新版OHBY(オービィ)カード』
https://www.jil.go.jp/publication/hrsys/ohbycard.html

◎ビジネス・レーバー・トレンド

2024年7月号「キャリア形成に寄与する学び直しとキャリア支援」
https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2024/07/index.html

2025年3月号「現代社会におけるツールを活用したキャリア支援」
https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2025/03/index.html