理事長ごあいさつ

私たちに与えられた使命は、内外の労働に関する事情及び労働政策についての総合的な調査及び研究等並びにその成果の普及を行うとともに、その成果を活用して厚生労働省の労働に関する事務を担当する職員その他の関係者に対する研修を行うことにより、我が国の労働政策の立案及びその効果的かつ効率的な推進に寄与し、もって労働者の福祉の増進と経済の発展に資することです。

昨今の労働政策の企画立案には、労働の現場についての正確な実態把握(課題の解明も含む)が不可欠となっています。

私たちの最大の任務は、さまざまな構造変化を見据え、かつ歴史や国際比較を踏まえた、主体的で基礎的な労働研究を積み上げ、労働政策の立案、実施、評価に役立つ実践的な調査研究を行い、将来にわたって労働政策関連での客観的で有用なデータやエビデンスを提供し続けること、また、研究と研修を連携して労働行政運営の中核となる行政職員の能力の向上を目指した研修を継続的に実施することです。

このため、私たちは、労働に関する幅広い専門分野の研究者を多数擁している日本で唯一の労働政策に関する研究・研修機関として、複雑化した労働問題に学際的な幅広い視点で立ち向かうことによって、いち早く政策課題を解明し、「行政の一歩先を行く」成果を恒常的に生み出して社会に貢献することを目指して、これからも組織をあげて最大限の努力を続けて参りたいと存じます。

皆様のご指導・ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。

労働政策研究・研修機構
理事長 藤村 博之