ビジネス・レーバー・トレンド2025年7月号

毎月25日更新

賃上げは定着したか ――2025春闘の最新状況

昨年の2024春闘で33年ぶりとなる5%超の賃上げが実現し、それを上回る賃上げとなるかが注目された2025春闘。今春も大手組合が高水準の賃上げの波をつくりだし、また、幅広い業種で高い賃上げ回答が出ており、全体の賃上げ率は2年連続で5%台を達成することが確実な情勢だ。本号では、労働組合による最新の賃上げ回答集計を中心に、2025春闘の賃上げの全体状況や、喫緊の課題となっている中小組合の格差是正の取り組み、主要企業の回答一覧などを詳報する。

目次

春闘取材

【賃上げの全体状況】

【主要企業の賃上げの状況】


各種調査からみる賃上げ等の状況


ビジネス・レーバー・モニター特別調査

(定例調査の結果は本号の後段に掲載)


国内トピックス

行政、企業、労働組合などの最新動向を、政策課題担当の調査員がわかりやすく紹介します。


ビジネス・レーバー・モニター定例調査

雇用動向や人事労務管理面での変化・課題などについて、モニター委嘱先(企業、事業主団体、産業別労組、単組)を対象に、企業・団体には年4回、労働組合には年2回、アンケート調査を実施しています。

<企業・業界団体調査 2025年1~3月期の業況実績/4~6月期の業況見通し>


海外労働事情

海外情報を担当する調査員が、欧米・アジアを中心に、労働市場・賃金動向・職業紹介・職業訓練・労使関係など様々な視点から最新事情を紹介します。

アメリカ①
外国人労働力の割合、全米の19.2%に上昇 ―2024年、労働統計局集計
アメリカ②
前政権制定の「雇用・個人請負分類基準」規則を一時停止 ―連邦労働省
ドイツ①
介護分野の業種別最低賃金、7月1日から引き上げ
ドイツ②
連邦雇用エージェンシー、業務軽減に向けたAI導入を計画
ドイツ③
AIが人材育成にもたらす影響 ―IAB事例分析
フランス①
外国人労働者の正規雇用可否の指標となる「人手不足職種リスト」を更新
フランス②
2023年の移民の流入は年間34万7000人に ―前年比5%減少だが、2006年と比較して10万人増加
中国①
中国、家事代行サービスの品質向上と技能訓練強化
中国②
女性の地位向上とジェンダー平等の進展 ―国家統計局による最新モニタリング報告
韓国①
半導体研究開発職における特別延長労働認可制度、認可期間を6か月に延長
韓国②
最低賃金制度改善研究会、最低賃金委員会の規模縮小、専門委員会の機能強化を提案
ILO
生成AIがメディア文化産業に及ぼす影響 ―ILO研究ブリーフ
OECD
「政策の不確実性」により、世界経済成長率を2.9%に下方修正 ―OECD経済見通し2025

ちょっと気になるデータ

最近公表された公的統計のなかから、ちょっと気になるデータを統計解析担当の調査員がピックアップし、わかりやすく紹介します。(統計解析担当)

2025年6月25日掲載