諸外国はストの嵐?
―最近の労働運動を追う

写真:ベルリン中央駅の様子
最近、海外に旅行したという人から、ストに遭遇したという話をよく聞く。ヨーロッパでは鉄道など公共部門をはじめとし各地でストが頻発している。アメリカでも自動車産業の大幅な賃上げ交渉が先ごろ話題を集めた。韓国では国の教育計画に反発した研修医の8割が辞表を提出し、医療現場が混乱した。他方、わが国ではごく一部を除いてストの話はほとんど聞かない。いま各地で繰り広げられている労働運動とはどのようなものなのか。日本とはどう違うのか。各国の個別事情を背景とした現在の労働運動の実態を紹介する。
アメリカ
- 「労働組合と中間層」 ―連邦財務省報告、既存研究論文を幅広く紹介(2024年3月)
- 大規模労働争議が33件発生 ―2023年、労働統計局集計(2024年2月)
- 2023年の労組組織率は横ばい、労働運動は活性化の傾向(2024年2月)
- UAWと自動車大手3社が暫定合意 ―4年半で25%の賃上げなど(2023年11月)
- ハリウッドの脚本家と俳優のストライキが終結 ―AIの利用制限などに合意(2023年11月)
- なぜアメリカの労働者はストライキをするのか(そして勝つのか)?(2023年12月)
イギリス
- 公共部門等のストライキの動向 ―鉄道、医療部門などで紛争が長期化(2024年2月)
- ストライキ中の最低サービス水準の維持、法制化へ(2023年11月)
- 公共部門等のストに最低限のサービス維持を義務付ける法案(2023年6月)
ドイツ
- 労働争議による労働損失日数の状況(2024年3月)
- ドイツ鉄道運転士組合(GDL)のストライキと公益産業のスト規制(2024年2月)
- 鉄鋼産業、8.5%の賃上げと週32時間(週4日)勤務を要求 ―IGメタル(2023年11月)
- 公共分野の賃金交渉が妥結 (2023年5月)
フランス
- 最近のストライキの特徴と動向 ―鉄道、教育部門などで大規模な紛争 (2024年3月)
- 年金制度改革の成立と全国的な抗議行動(1) ―1995年以降、最大最多のデモ活動 (2023年7月)
- 年金制度改革の成立と全国的な抗議行動(2) ―ITUCは労働者の権利が政府によって尊重されていないと指摘 (2023年7月)

写真:パリのレプブリック広場に集まる人々
韓国
- 医療大乱、研修医の8割が職場離脱 (2024年3月)
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