キャリアシミュレーションプログラム

キャリアシミュレーションプログラムとは?

キャリアシミュレーションプログラムイメージ(手引き表紙)
非売品

写真「キャリアシミュレーションプログラム」

キャリアシミュレーションプログラム(以下、「プログラム」という。)は、就業経験のない(あるいは浅い)大学生等や若年者向けに開発された、就職後の職業生活のイメージ(就業イメージ)を伝えるためのグループワーク型の授業/セミナー用教材です。大学生の場合、主として2~3年生を対象とした集団実施を想定して開発されました。

就職後の長期的な職業生活のイメージを獲得するだけでなく、社会生活で直面しやすい困難場面への関心を高め、その対処策についてグループワークを通じて考えを深めることができます。

本プログラムは、ページ一番下のダウンロードコーナーより、ご自由にダウンロードしてお使いいただけます。

サンプル(PDF:1.8MB)

ダウンロードをご利用の際は「利用・頒布等について」をよく読みいただいてから行ってください。

プログラムの特徴

「シミュレーション」と「ふりかえり」の二部構成になっています

1名のファシリテータ(実施者)のもとで、参加者が3~5人ずつの少人数グループに分かれて実施します。最初に、職業生活の長期的な流れをすごろくで疑似体験するシミュレーションを行い、次に体験した内容をふりかえって自分の考えをまとめ、グループで共有するディスカッションを行います。

職業生活初期の就業イメージを得ることができます

シミュレーションでは、就職後~25歳、25~30歳という2つの年代の職業生活のすごろくを行います。職業生活で起こった出来事に対し、自分がどのような選択をとるかで、得られる結果も異なります。すごろくの中でこのような体験を繰り返し、さらにグループディスカッションで考えを深めることで、就職直後~職業生活初期での人間関係の形成や仕事の進め方等についてのイメージを獲得し、簡単な見通しを得ることを目的としています。

また、インターンシップや社会人に対するインタビュー等、キャリア教育の他の取り組みと並行してこのプログラムを使用することもできます。特に、就職後の自己のキャリア形成を考える活動と並行させると効果的です。

楽しく、リラックスした雰囲気の中で、目的とする課題に集中できます

少人数で紙のすごろくを囲むという体験は、自然なコミュニケーションも生まれやすく、リラックスした雰囲気の中でプログラムを進めることができます。その後のディスカッションにおいても、話し合いのテーマを真剣に取り組む姿勢が自然に生まれます。

授業1コマ(90分)で実施できるほか、自由なアレンジもできます

標準的な使用法の場合、大学等の授業1コマ分(90分)での実施が可能です。ほかにも、部分的に取り出してじっくり取り組むなど、様々なアレンジが可能です。

プログラムシートを印刷するだけで場所を問わず手軽に実施でき、無料です

プログラムシート(ダウンロードはこちら)のプリントアウトを参加人数分だけ行えば、特別な道具がなくても、教室内で実施できます。教室全体の人数にも制限はありませんが、人数が多い場合は20~30名あたり1名の実施支援者を配置することが望まれます。

シートと手引きは当ホームページ上に無料で提供・公開しています。なお、シートについては白黒プリンタに適したモノクロ印刷版もあります。

プログラムの内容

図:A3判シートの折りたたみ方(横置きで縦に半折りし、片面のみ山折り)

プログラムのシートは全7枚です。A4判で、一部にA3判の用紙がはさまれています。

シートをダウンロードして印刷し、A3判の用紙を図のように折りたたみ、7枚の用紙を 1.から順に上から重ねて、左上を留めて配付します。

プログラムの内容
重ね順 シート番号 シートタイトル 形状 概要

1.

キャリアシミュレーションプログラム実施手順

A4判片面

参加者が手順を確認するためのシート

2.

2A (表面)

キャリアシミュレーションへようこそ!

A4判両面

教示

2B (裏面)

ゲームの手順

手順とルールの解説

3.

3A (表面)

結果・得点シート (スタート~25歳)

A4判両面

結果と得点を記録するシート

3B (裏面)

選択肢の後日談 (スタート~25歳)

各選択肢を選んだ場合の 後日談と配点

4.

4A (表面)

結果・得点シート (25~30歳ゴール)

A4判両面

結果と得点を記録する シート

4B(裏面)

選択肢の後日談 (25~30歳ゴール)

各選択肢を選んだ場合の 後日談と配点

5.

5A (表面)

ゲームシート (スタート~25歳)

A3判両面

「スタート~25歳」の シート

5B (裏面)

ゲームシート (25~30歳ゴール)

「25~30歳ゴール」の シート

6.

サイコロシート

A4判片面

各自の進むマス目を決めるためのシート。サイコロがない場合の代用品。

7.

 

7A (表面)

ふりかえりシート (新人期)

A3判両面

「スタート~25歳」の内容をふりかえるシート

7B (裏面)

ふりかえりシート (一人前期)

「25~30歳ゴール」の内容をふりかえるシート

プログラムの使い方

プログラムは、ファシリテータ(実施者)1名と、参加者が3名以上いれば実施できます。教室に20~30名程度の参加者がいて、4名前後のグループに分かれ、4~6グループが同時並行で実施する形が一般的です。

標準的な実施方法

ステップ1 シミュレーションの実施

グループごとに分かれて着席した参加者に、プログラムの目的と実施手順を説明した後、「スタート~25歳」、「25~30歳」の順にすごろくを始めます。各年代のシート終了後は結果・得点シートに点数を記入します。

ステップ2 ふりかえりとディスカッション

「スタート~25歳(新人期)」「25~30歳(一人前期)」の順に内容をふりかえります。まず、各年代で出てきた困難場面に対する自分の考えを、ふりかえりシートの個人ワークの部分にまとめます。次に、グループワークでそれぞれの考えを共有し、各年代のテーマについて話し合います。最後に、各グループの代表者が話し合い内容について簡単に報告します。

両年代を同時にふりかえる方法と、一年代ずつ別々にふりかえる方法があります。後者はやや時間がかかります。

ステップ3 話し合い結果への講評と発展

ふりかえりシートを使った話し合いとその発表を聞いて、出てきた話題についてファシリテータが整理・講評し、まとめます。

プログラムとしてはここで終了しますが、この後にプログラムで扱った内容を素材として、自分たちの今後のキャリアについて話し合ったり、考える機会を持つことも可能です。

利用上の注意

当プログラムは、就職した経験のない若年者に対し、就職後の初期キャリアの長期的な流れを体感・理解し、考えを深めてもらうことを目的としています。したがって、書かれた内容に過度にこだわったり、ある選択肢を選んだ結果が必ずこうなるというような、固定的、絶対的な見方をしないよう留意する必要があります。シミュレーション内容は、あくまでもディスカッションの素材であることを充分承知してお使いいただく必要があります。

プログラムの利用・頒布等について

ダウンロードをご利用になる前に必ず以下をよくお読みください。

利用にあたって

当プログラムのダウンロード・印刷・利用は自由です。ただし、ご利用にあたっては当プログラムの趣旨、目的等を十分ご理解の上お使いください。

リンクについて

当ページへのリンクは、公序良俗に反する目的、内容でない限り、また著作権法上の適正を欠く方法によらない限り自由に設定することができます。

著作権について

当プログラムの著作権は、(独)労働政策研究・研修機構が保有します。

免責事項

当プログラムの利用等によって生じた損失・損害等について、著作権者である(独)労働政策研究・研修機構は一切の責任を負わないものとします。

引用について

当プログラムの引用につきましては、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内であれば自由にご利用できます(著作権法第32条第1項)。

上記以外の目的、要件で引用を行う場合は、事前に必ず機構に連絡し許可を得てください。

なお、引用に際しては著作者及び出所を明示して下さい。

商用利用の禁止について

当プログラム、または内容的に当プログラムとほぼ変わらないとみなされる制作物の販売や商用利用を禁じます。

同様に、当プログラムの「実施の手引き」と内容的に同一とみなされる書籍等の販売や商用利用も禁じます。

内容の改変、新規プログラムの開発・利用について

当プログラムの内容(項目等)を改変して利用したい場合、または当プログラムの内容・形式・手法を元にした新たなプログラム等を開発して利用したい場合は、事前に必ず機構に連絡し許可を得てください。ただし、当プログラムの趣旨、目的等を正しく理解し、研究目的または教育目的(例:セミナー用、授業用等)での適切な改変のみに限らせていただきます。なお、改変または新規開発したプログラムの利用による損害についても、機構は一切の責任を負わないものとします。

*以下のようなケースは、「内容の改変、新規プログラムの開発・利用」にあたらないため、当機構への事前連絡や許諾は不要です。

  • 当プログラムの一部分を実施する場合
  • 当プログラムの手順を変更して実施する場合
  • 他の教材やガイダンスプログラム等(職業調べ、職場体験実習、適性検査実施等)と当プログラムを連携させる目的で新たなワークシート、教材等を作成する場合(例えば、全ガイダンスプログラムを通じてのまとめや感想を書くためのシートを作成する等)

お問合せ(利用等に関するご質問、ご連絡など)

当プログラムの利用に関するご質問、引用や改変等に関するご連絡につきましては以下にお問い合わせください。

広報担当へのお問合せフォーム新しいウィンドウ

ダウンロード

ご利用になる前に必ず上記の「プログラムの利用・頒布等について」をお読みの上、ダウンロード画面に進んでください。

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