OHBYカード

目次

  1. OHBY(オービィ)カードとは?
  2. OHBYカードの特徴
  3. OHBYカードの内容
  4. OHBYカードの使い方
  5. 利用上の注意
  6. OHBYカードの販売について
  7. お問合せ先

1.「OHBY(オービィ)カード」とは?

「OHBYカード」は、職業カードソート技法(*1)を行うために開発されたカード式職業情報ツールです。430職種の職業情報を、写真・イラスト・チャート・動画などで紹介する「職業ハンドブックOHBY」の内容を48枚の必要最小限のカードにまとめました。このカードを使って作業を行う中で、自分の興味や関心を知り、同時に、知っておくべき必要最小限の職業情報も得ることができます。

*1)職業カードソート技法とは、アメリカを中心に海外では広く知られているキャリアガイダンス手法の1つです。カードを分類したり、並べ替えたりといった作業をすることで、自分の職業興味や職業に対する価値観を知り、関心のある職業やこれまで知らなかった職業について理解を深めることができる手法です。

2.OHBYカードの特徴

カードの取り扱いが容易である

海外のカード式職業情報ツールは、30枚程度から数百枚のものまで多種多様の形式のものがあります。OHBYカードは、様々な検討を重ねた結果、トランプやカルタなど古くからある遊技用のカードに準ずる枚数(50枚程度)としました。また、カードの角をまるめるなど、安全に快適に作業ができることに留意しました。

絵や写真などを用いたものである

海外のカード式職業情報ツールは、ほとんどが文字情報を中心としたものでした。OHBYカードでは、各職業とも表面に職業の絵と写真を1枚ずつ、裏面に文字情報という形で絵や写真を中心にカードを作りました。

多様な目的、対象者で使用できる

児童・生徒から若者、中高年まで多様なキャリアニーズに柔軟に対応し、様々な場面、様々な目的で活用できるように作成しました。

職業理解と自己理解を同時に深められる

OHBYカードの標準的な使い方は、職業の絵や写真を見て自分の職業興味を考えるというものです。最終的には本人の職業興味の大まかな特徴が分かるようになっています。また、自分がどのような職種、産業に関心があるのかも分かるようになっています。

3.OHBYカードの内容

OHBYカードは表面に絵と写真、裏面に文字情報等の詳しい情報を載せています。

OHBYカード表面・裏面の写真

4.OHBYカードの使い方

OHBYカードは、1対1のカウンセリング場面で使用する方法、グループ形式で使用する方法、学校の授業で使用する方法など、場面や対象者によって様々な形で活用することができます。ただし、海外の職業カードソート技法におおむね共通する標準的な手続きというものもあります。

標準手続き

ステップ1

表面の絵や写真を見ながら、「選択する」(実際に選ぶと思う職業、特に興味をひく職業、自分に合っていると思う職業)、「選択しない」(実際には選ばないと思う職業、特に興味をひかない職業、自分に合っていないと思う職業)、「考え中」(関心のない職業、はっきりしない職業、考え中の職業)の3つに分類する。

ステップ2

「選択しない」に分類した職業について、その職業を選ばなかった理由が似ているものどうしを表面の絵や写真を見ながらさらに小グループに分類し、その後、裏面をみてどんな特徴の職業なのかを理解する。

ステップ3

「選択する」に分類した職業について、最も好きなものから順番に10職業を選び出して順位をつけ、その後、裏面をみてどんな職業なのかを理解する。

5.利用上の注意

OHBYカードは、職業理解と自己理解を同時に深めるカード式職業情報ツールです。しかし、本格的な職業理解・自己理解のためには、やはり専門的なツール(職業ハンドブックOHBY、キャリア・インサイト、VPI職業興味検査など)を用いる方が効果があります。

OHBYカードは、むしろ、カードを使って作業をしながら、職業や自分について、いろんな形で対話をしたりコミュニケーションをしたりするためのツールです。工夫次第で様々な可能性が広がります。

6.OHBYカードの販売について

当機構成果普及課まで直接ご注文ください。
(当法人からの直接販売のみとなります。書店・大学生協等でのご注文・お取り寄せはできません。)

価格

カード
定価770円(本体価格 700円)
活用の手引き
定価330円(本体価格 300円)品切
カード+活用の手引き
定価1,100円(本体価格 1,000円)品切

7.お問合せ先

研究調整部 成果普及課

電話:03-5903-6263 Fax:03-5903-6115

メール:book [at] jil.go.jp ※[at]を@にご修正ください。