海外労働情報15-12
第15回日韓ワークショップ報告書
労働市場における格差拡大の現状と課題:日韓比較
概要
労働政策研究・研修機構(JILPT)は毎年、韓国労働研究院(KLI)と共催で日韓両国に共通する労働政策課題を取り上げて議論し、相互の研究の深化を図ることを目的に「日韓ワークショップ」を開催しています。2015年のワークショップは「労働市場における格差拡大の現状と課題」をテーマに、8月28日に韓国・釜山で開催しました。
日本は、1990年代のバブル経済の崩壊とその後のデフレを経験し、経済の長期停滞が続きました。企業は、パート、契約社員、派遣社員、請負といった非正規、非典型労働を進んで取り込み、その結果、正規労働者との格差はいっそう拡大していきました。格差はますます拡大し、貧困という深刻な社会問題をも引き起こすまでに至っています。
韓国においても、正規労働者と非正規労働者の格差がもたらす様々な社会問題は、日本と同様、大変厳しい状況にあり、特に構内下請けにおける問題は、韓国で深刻化しています。 本ワークショップでは、日韓ともに深刻な問題となっている格差問題、そして請負労働など非正規労働をとりまく状況について、両国の研究者がこれまでの研究成果に基づいて報告し、議論しました。
本報告書はワークショップに提出された論文を収録したものです。
本文
全体版
全文ダウンロードに時間が掛かる場合は、下記分割版をご利用ください。
分割版
- 表紙・まえがき・目次(PDF:205KB)
- 第1セッション
- 第2セッション
(本論文は、韓国労働研究院(KLI)より英訳出版されました。
KLI East Asia Labor Research Series 1, Widening Disparities in the Korean and Japanese Labor Markets: With a Focus on Subcontracting and Alternative)
関連の研究成果
- 海外労働情報17-12「第17回日韓ワークショップ報告書」(2017年12月)
- 海外労働情報16-09「第16回日韓ワークショップ報告書」(2016年9月)
- 海外労働情報14-09「第14回日韓ワークショップ報告書」(2014年9月)
- 海外労働情報2013「第13回日韓ワークショップ報告書」(2013年9月)
- 海外労働情報2012「第12回日韓ワークショップ報告書」(2012年9月)
関連情報
- 海外労働情報 > 諸外国に関する報告書:年別にさがす > 2015年
- 海外労働情報 > 諸外国に関する報告書:国別にさがす > 韓国
- 海外労働情報 > 諸外国に関する報告書:カテゴリー別にさがす > 労働法・働くルール、労働条件・就業環境
- 調査研究成果 > 研究領域別成果一覧 > 研究領域一覧 > 諸外国の動向・国際比較
- 調査研究成果 > 国際共同研究・学会等
- 海外労働情報 > 海外関連イベント > 国際ワークショップ
お問合せ先
内容について
調査部 国際研究交流課 電話:03-5903-6274
(10時~12時および13時~17時。土日祝日と年末年始を除く。)