ビジネス・レーバー・トレンド2025年12月号
毎月25日更新
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ミドル・シニアの労働者の健康
平均寿命・健康寿命が延伸していることに伴い、高齢期まで就労を続ける人が増えている。そうしたなか、シニア(高齢期)まで健康を維持できている人とそうでない人との間の「健康格差」への関心も、従来に増して高まってきた。シニアになっても、「ウェルビーイング」を確保しながら幸せに働き続けるために、われわれはミドル(中年期)以降のライフステージをどのように歩んでいったらよいのか。本号では、健康格差社会とミドル・シニアのウェルビーイングをテーマに取り上げた労働政策フォーラムの報告などから、ミドル・シニアになっても健康に働き、暮らしていけるようにするための準備と秘訣を考える。
目次
労働政策フォーラム
健康格差社会とミドル・シニアのウェルビーイング
2025年9月に開催した労働政策フォーラム(共催:株式会社日本総合研究所、後援:日本社会関係学会)では、健康格差社会の乗り越え方や、ミドルにおける健康な生き方・働き方を研究データから明らかにしたうえで、高齢者の「ウェルビーイング」につなげている社会参加や協同労働の事例もふまえつつ、ミドル以降、どう働けば健康でいられるのかなどのポイントについて、各分野の識者が議論した。(各報告およびパネルディスカッションの概要は調査部で再構成したものを掲載している。)
(※講師の所属・肩書きは開催当時のもの)
第1部
【基調講演】
【研究報告】
第2部
【パネリストからの報告①】
【パネリストからの報告②】
ミドル・シニアのキャリアシフトに向けて企業に求められる施策~協同労働インターンシッププログラムの事例を踏まえて~
【パネルディスカッション】
パネルディスカッション「健康格差社会とミドル・シニアのウェルビーイング」
政府白書
国内トピックス
行政、企業、労働組合などの最新動向を、政策課題担当の調査員がわかりやすく紹介します。
- 3年以内の離職率が高校卒は前年から0.5ポイント低下、大学卒は1.1ポイント低下 ――厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(2022年3月卒業者)」
- 昨年の民間平均給与が過去最高の478万円に ――国税庁の2024年分「民間給与実態統計調査」結果報告
フォーカス
ドイツでは現在、議員や専門家などで構成されるコロナ対応検証委員会が発足し、各種政策の検証が進められている。最終報告書は2027年6月を目途に公表される予定である。これを踏まえ、コロナ危機下においてドイツの事業所協定や労働協約による雇用維持がいかなる効果を果たしたのかについて、現地の有識者に寄稿していただいた。(海外情報担当)
海外労働事情
海外情報を担当する調査員が、欧米・アジアを中心に、労働市場・賃金動向・職業紹介・職業訓練・労使関係など様々な視点から最新事情を紹介します。
- アメリカ
- 採用・雇用におけるAIの活用と規制 ―カリフォルニア州などで法制化の動き
- ドイツ
- 所属企業に左右される父親の育休行動と母親の復職傾向
- フランス①
- 「法定合意解約」制度の現状と課題① ―制度利用の増加と失業保険改革
- フランス②
- 「法定合意解約」制度の現状と課題② ―改革案の問題点と労使の見解
- 中国
- 全国都市部と各地域平均年収状況 ―2025年現時点
- 台湾
- 労災被害者の生活と権利を守る ―台湾労働部の『法的権益支援プラン』始動
ちょっと気になるデータ
最近公表された公的統計のなかから、ちょっと気になるデータを統計解析担当の調査員がピックアップし、わかりやすく紹介します。(統計解析担当)
2025年11月25日掲載


