労働安全衛生局、労災現場調査に新部門、年内設立へ
人的資源省傘下の労働安全衛生局(DOSH)は、労働災害の起きた現場を検証する科学捜査部門を年内にも新設する計画だ。専門の部署を設けることで労災現場の検証や分析を徹底し、法令を遵守しない使用者への刑事告発を迅速化する狙いがある。
フォン・チャンオン人的資源相は2月29日、首相府の公共サービス局に科学捜査部門の新設についてその是非を確認していることを明らかにし、6カ月以内にこれに対する返答があるとの見通しを述べた。また、DOSHが今年、建設現場や農園、中小企業に対する業務の執行を強化していると表明した上で、新部門の創設が重要な役割を果たすとの認識を示した。
DOSHはこれまで、労災現場の検証や分析を大学など外部に委託してきた。このため証拠集めや告発の手続きに時間がかかっていた。
一方、同相は、去る2月10日にクアラルンプール中心部で開発中の商業・居住複合施設、パビリオン・クアラルンプールの建設現場で死亡事故が起きた件について、現時点で工事の停止命令を解除しないことを明らかにした。また、事故原因を究明するまで継続し、調査に基づき責任者を告発する意向も表明していると30日付地元紙が伝えた。
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