(香港特別行政区)人材輸入計画の誤算

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年9月

特別行政区政府は、人材受け入れ計画を開始した。この計画は、香港の使用者がさまざまな専門分野で非常に優秀な専門家を採用できるようにし、香港の技術的・人的インフラの改善を目指すものであった。

しかし、理論的根拠と戦略の曖昧さが主な原因で、初期の民間部門の反応は期待はずれ(約2000人の専門家が入国を希望すると予想されたが、実際の応募者はわずか19人)だった。この新制度の割当人数を申請したほとんどの使用者は、「制度の目的が訓練と経験を積んだ優秀な人材の採用であることが最初から強調されていたにもかかわらず、この制度を大陸から低コスト労働力を輸入する手段と誤解しており、使用者は最高の人材を引きつけることを真剣に考えて、高額の報酬やインセンティブを提供しなければならない。そうしなければ、香港は競争に敗れるであろう」と語った。

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