2025年の労組組織率は10.0%
 ―労働統計局集計

カテゴリー:労使関係労働条件・就業環境統計

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米労働統計局(BLS)が2月18日に発表した2025年の労働組合の労働者組織率(賃金・給与労働者に対する労働組合員の割合)は10.0%で、前年の9.9%とほぼ同率だった。労働組合員数は約1,470万人で、前年より44万人ほど増加している。また、民間調査会社が毎年実施している世論調査の結果によると、労働組合に対する米国民の支持率は68%で、前年の70%から2ポイント減少している。

横ばい傾向が続く

米国の労働組合組織率は1983年に20.1%だったが、減少傾向が続き、2024年は9.9%と初めて10%を下回った(図表1(注1)。2025年は10.0%とほぼ横ばいの状態となっている。

図表1:米国の労働組合組織率と労働組合員数 (単位=左軸:千人、右軸:%)
画像:図表1

出所:連邦労働省労働統計局ウェブサイト

民間部門の組織率は5.9%で前年と同率だった。公務部門は32.9%で前年から0.7ポイント増加している。フルタイム労働者の組織率は10.9%と前年比0.2ポイント増加。パートタイム労働者の組織率は5.7%で前年と変わっていない。

組織率が比較的高い業種は、公益事業(17.8%)、運輸・倉庫(13.6%)、教育サービス(13.4%)など。低い業種は、金融(0.8%)、保険(1.2%)、専門・技術サービス(1.3%)、農業および関連産業(1.6%)、飲食サービス業(1.8%)となっている。

労働組合員数は1,466万5,000人と前年より44万人ほど増加した。業種別に見ると、運輸・倉庫で11万1,000人減少しているのが目立つ。製造業でも1万7,000人減った。一方、増加している業種としては、建設業(7万9,000人増)、卸売・小売業(4万9,000人増)、ヘルスケア・社会支援(3万3,000人増)、教育サービス(2万8,000人増)などがある。

非組合員の週給中央値は1,174ドルで、組合員(1,404ドル)の83.6%の水準となっている。組合員ではないが「排他的交渉代表制度」(後述)により、労働協約の適用を受ける労働者の週給中央値は1,386ドルだった。

組織率を州別に見ると、ハワイ州(24.8%)とニューヨーク州(21.3%)で20%を超える一方、ノースカロライナ州(2.7%)、サウスカロライナ州(2.5%)、サウスダコタ州(2.3%)では2%台にとどまる。組合員数が最も多いのはカリフォルニア州(248万9,000人、組織率14.9%)で、ニューヨーク州(183万4,000人)が続く。

米国では「排他的交渉代表制度」により、各職場で認証された労働組合が、組合員であるかどうかを問わず、全ての労働者を代表して使用者と交渉する。合意した労働協約はその職場の全労働者に適用される。労働組合員に加え、こうした労働組合が代表する非組合員を含む「組織率」は11.2%(前年比0.1ポイント上昇)、対象者数は1,648万6,000人(同46万3,000人増加)となっている。

労組支持率はやや減少

米調査会社のギャラップ社が2025年8月28日に発表した世論調査の結果によると(注2)、労働組合を支持する(approve)人の割合は68%で、前年の70%から2ポイント減少した(図表2)。

図表2:労働組合支持率の推移(2001~25年)
画像:図表2

出所:ギャラップ社ウェブサイト

1936年に実施した初回調査の支持率は72%で、1953年と57年には75%に高まり、米国民の4人に3人が支持していた。1960年代後半から低下傾向をたどり、2009年には48%と初めて5割以下に落ち込んだ。翌2010年以降はおおむね上昇傾向に転じている。

2025年の労組支持率を支持党派別に見ると、民主党支持者は90%、共和党支持者は41%と前者は後者の2倍に達する。

参考資料

  • ギャラップ社、経済政策研究所、全国労働関係委員会、ブルームバーグ通信、連邦労働省(労働統計局)、各ウェブサイト

参考レート

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