2004年1月の失業率、8.7%へ低下
4半期ごとに公表されるISTAT(国立統計局)の労働力調査によると、イタリアの失業率は、今年1月に8.7%となり、2003年1月の9.1%に比べ低下した(ただし、季節調整値でみると、1月の失業率は8.5%で、2003年10月と変わっていない)。1月時点での就業者数は、2199万1000人である。これは、前年同月に比べて0.8%、また2003年10月に比べて0.2%増加している。失業率は、この12カ月間に、男性で7.3%から6.9%、女性で11.9%から11.5%に低下している。同じく2004年1月の指標であるが、全若年就業者(15-24歳)に占める求職中の若年者の割合は、前年の28.2%から27.7%に、また長期失業率は、5.3%から4.9%に低下している。
地域別に失業率をみると、北西部の州では4.2%と変わっていないのに対して、北東部では3.6%と0.1%低下している。一方、中部の州では、全就業者に対する求職者の割合が、前年の6.9%から6.3%になっている。南部の州でも、失業率は前年の18.6%から17.8%と低下傾向である。ただし、ISTATの専門家は「南部における失業者数の低下は、提供される労働ポストが増加したことが大きな理由ではない。むしろ、労働市場に現れてこない人々が増えたということである。」と説明している。
2004年6月 イタリアの記事一覧
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