女性の職場進出増加

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2002年6月

ブラジル地理統計資料院は3月の女性の日に合わせて、1990年と2000年の女性の社会的地位向上と労働市場における進出についてのデータを発表した。2000年の人口1億6,980万人のうち女性は8,620万人、年毎に女性の学歴は男性を上回り、大きかった男子との収入の格差を縮めている。この期間に世帯全体に占める女性の家長が占める割合は18%から24,9%へ増加し、女性家長の学歴は4,4年から5,6%へ拡大している。

しかし文盲問題は解決しておらず、2000年でも女性家長の20%は文盲であった。学歴3年以下は社会的実用性において文盲とされるためにこの基準で計算すると実用的文盲は37,7%になる。このクラスの学歴の女性は労働市場への参加が非常に困難であるために、非公式市場への就労が多い。女性1人当たりの平均子供の数は40年前の6,3人が2000年は2,3人に減少、子供の数の減少と共に女性の就労と女性家長が増加しており、家族に対する概念が大きく転換していることを証明している。

特に都市では学歴の高い女性家長が増加しているが、男性に比べてまだ収入が低いという問題と対決している。2000年の男性家長の平均収入827レアル(約377ドル)に対して女性家長の収入は591レアル(約251ドル)だった。調査当時の最低給料は151レアル(約64ドル)だった。

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