ABCD地区失業率23.1%へ

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年12月

サンパウロ首都圏の工業地帯を形成するサンパウロ市の周辺都市、通称ABCD地帯で毎月失業率を調査している労組の研究機関DIEESEの発表によると、失業率は7月の22.7%から8月には23.1%へ上昇した。サンパウロ首都圏全体の8月の失業率は19.6%となっている。1999年1月の失業率が20.4%となった後、毎月のように増加して、8月の失業者数は27万2000人に達した。求人はないのに経済活動人口が増加していることが、失業率を増加させていると見ている。8月中に1%に当たる9000人の雇用が減少した。国内の2大中央労組となっているCUTとフォルサ・シンジカルはサンパウロ市衛星都市の工業雇用減少が地方都市の工業誘致政策と地方との給与格差の結果であるとして、まず4輪組み立てと部品工業に対して、全国共通の給与協定締結と、週当り労働時間を36時間に短縮して、雇用を増加させるよう要求して、毎週1日ずつ主要工場を持回りでストを実施している。

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