UAWボブ・キング会長がトヨタを組織化のターゲットに
6月16日、全米自動車労組(UAW)の年次大会が開かれ、ゲッテルフィンガーに代わって新会長にボブ・キングが選出された。就任演説で、ボブ・キング会長は、トヨタ、ニッサン、ホンダ、ヒュンダイといった外国自動車メーカーの米国工場で働く労働者の組織化の重要性を強調した。そのなかでも、最初に取り組む必要があることとして、4月1日に操業を停止し、電気自動車メーカー、テスラ社に売却されたトヨタ-GMの合弁企業NUMMIの組織化に着手すると宣言した。NUMMIの労働者はもともとUAW組合員であり、テスラ社が労働者を継続雇用することとなっている。ボブ・キング会長の言葉は、テスラ社がトヨタの出資を受け入れることが背景となっており、この工場が位置するカリフォルニア州フレモントを皮切りに全米に点在するトヨタ工場の組織化を重点的に行なうとしている。
参考
- ”UAW is ready to rebuild, new leader says-King relishes chance to revitalize the union” Detroit Free Press, June20
- “King: Sow the seeds of economic justice” UAWウェブサイト, June 17
- “U.A.W. Chief Is Taking On Toyota Plants” The New York Times, June 22
2010年6月 アメリカの記事一覧
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