失業率9.5%へ、更に悪化
連邦労働省が発表した6月の失業率は前月の9.4%からさらに0.1ポイント悪化し9.5%に上昇した(図1参照)。1983年以来25年10カ月ぶりの高水準にあり(図2は1948年以降の失業率の推移)、失業者数は1472万人に達した。非農業部門の就業者数は46万7000人減少した。2月から5月にかけて前月比で減少幅は小さくなっていたが、6月の減少幅は前月よりも拡大した。また、新規失業保険の申請件数は3月最終週の67万4000人をピークに増加していない(図3は4週移動平均の推移)一方で、失業期間が長期化する傾向が見られる。27週以上の失業者数は昨年の5月以降増加傾向が継続しており(図4参照)、平均の失業期間も長期化する傾向が見られる(図5参照)。
図1:失業率の推移(2007年1月~2009年6月)(単位:%)
出所:労働統計局資料より作成
図2:1948年以降の失業率の推移(単位:%)
出所:労働統計局資料より作成
図3:米国の失業保険新規申請者数(4週移動平均)(単位:千人)
出所:労働統計局資料より作成
注:年月の表示は半年ごと参考のため表示したものである。
図4:失業者数の推移(失業期間別) (単位:千人)
出所:労働統計局資料より作成
図5:平均失業期間の推移(単位:週)
出所:労働統計局資料より作成
参考資料
- 労働統計局 雇用統計『The Employment Situation (PDF:198.29KB)』
- 連邦労働省 News Release『Unemployment Insurance Weekly Claims Report, Seasonally Adjusted Data』など
2009年7月 アメリカの記事一覧
- アメリカのフルタイム労働者の労働時間、一日平均8.1時間―労働統計局発表
- 失業保険改革―給付延長、給付対象者の拡張
- 失業率9.5%へ、更に悪化
関連情報
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