失業率9.4%、1983年8月以来の高水準
―就業者数減少幅は縮小、新規失業保険申請件数増は鈍化傾向
連邦労働省が発表した5月の失業率は前月の8.9%から9.4%へ0.5ポイント上昇した(図1参照)。これは83年8月以来の高い水準であり、失業者数は1451万人に達した。非農業部門の就業者数は34万5000人減少し1億3215万人となった(図2参照)。就業者数の減少は、2008年1月以降17カ月連続しており、減少数の合計で600万1000人に達した。ただ、就業者数の減少幅は小さくなる傾向が見られる(図3参照)。また、新規失業保険の申請件数は3月最終週の67万4000人をピークに増加していない(図4参照)。一方で、失業期間が長期化する傾向が見られる。5週未満の失業者数は2月以降減少傾向が継続しており、逆に27週以上の失業者数は昨年の5月以降増加傾向が継続している(図5参照)。
図1 失業率の推移(2007年1月~2009年5月)(単位:%)
図2 就業者数と失業者数の推移 (単位:千人)
出所:労働統計局資料より作成
図3 就業者数増減(前月比)(単位:千人)
図4 米国の失業保険新規申請者数(単位:千人)
出所:連邦労働省発表資料より作成(季節調整済み)
図5 失業期間別の失業者数の推移(2008年3月~2009年5月) (単位:千人)
参考資料
- 労働統計局 雇用統計『The Employment Situation (PDF:198.29KB)』
- 連邦労働省 News Release『Unemployment Insurance Weekly Claims Report, Seasonally Adjusted Data』など
2009年6月 アメリカの記事一覧
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