初の医師労組が誕生

カテゴリー:労使関係労働条件・就業環境

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  • 国別労働トピック:2006年8月

韓国インターン・レジデント医師協会(KIRA)の発表によると、7月3日、韓国労働部はインターン・レジデント(研修医)が組織する労働組合に対し許可証を発行した。研修医たちがその組織化に3年を費やしたのちようやくの認定となった。

KIRAによれば、同組合設立の目的は組織化による研修医の福祉及び法的地位の向上のほか、病院における研修の標準化であるとする。

KIRA代表Lee Hyuk氏によれば、現行の研修・実習システムは病院ごとに違い、研修医にとって各診療科を経験し医療サービスの全般の経験を積むことを困難にしているとする。

韓国の医師制度では、医学部卒業後、医師免許を取得した医師は、1年間インターン、4年間レジデントとして研修を積まなければならない。現在、韓国内の240箇所の病院で1万6000名が研修医として配置されている。

KIRAは、今後労働条件の改善と労働時間の削減を要求していくこととしている。Lee代表は「研修・実習医が常に疲労している状況では良好な公共医療は確保できない。」と述べる。

一方、病院側は彼らがストに訴えた場合の医療サービスへ大きな影響を特に心配している。このため、病院側は研修・実習医が組合に参加しないよう説得を始めたところである。なお、韓国病院協会はこれに先立つ4月に、研修・実習医の労働条件及び研修プログラムは政府支援に伴い改善傾向にあること、財政困難な状況では現行のシステムを改変することは難しいことを表明していた。

出所

  • KoreaTimes

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