AFL-CIOとCTW、地方共闘について基本合意
2005年夏、「勝利のための変革(CTW)」が結成されてAFL-CIOが分裂して以来、地方における組合活動のあり方が大きな課題となっていた。事態を打開するため、AFL-CIOとCTWは2005年11月16日、それぞれ新聞発表を行い、「連帯加盟許可証プログラム」の導入を検討していることを明らかにした。
AFL-CIOが連帯加盟許可証を発すると、CTWに属する地方労働組合は、地方組織に対し他のAFL-CIO加盟の組合と同率で頭割の費用負担をする代わりに、地方の組合活動にフルで参加することが可能になる。
AFL-CIOのスゥィニー会長は発表の中で、CTWとは引き続き協議中としつつも、両者の間に大きな相違点はないとしてプログラムの実現に自信を見せ、地方共闘の実現は「我々の運動にとって真にプラスになる」と評価した。CTWのバーガー委員長も地方共闘でのAFL-CIOとの基本合意は、労働者にとって一歩前進であると述べた。
CTWは連帯加盟許可証プログラムについてのAFL-CIOとの「協約」と「申込書」をホームページに掲載し、傘下の組合が同プログラムへの参加を希望する場合は、直接地方組織に申し込むよう呼びかけている。今後もAFL-CIOとCTWは(1)政治活動の際の動員の条件とガイドライン、(2)連帯加盟許可証プログラムの費用負担のあり方――について引き続き協議を行い、最終的合意を目指す。
参考
- AFL-CIOホームページ、CTWホームページ
2006年1月 アメリカの記事一覧
- ニューヨーク市の地下鉄・バス全面スト、3日で終結
- AFL-CIOとCTW、地方共闘について基本合意
関連情報
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