韓国への海外労働輸出プログラム
―送り出し国としてのベトナム

カテゴリー:外国人労働者

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  • 国別労働トピック:2005年1月

2004年8月17日から韓国で導入された外国人雇用許可制度に関連し、ベトナムは送り出し国としての地位を築きつつある。

韓国の外国人雇用許可制度は、製造業、建設業、農畜産業、近海水産業、サービス業の5業種における単純技能の分野で外国人労働者を受け入れるというもの。既存の産業研修生制度と平行して実施されている。韓国政府が送り出し国として選定、了解覚書を結んだ8カ国(フィリピン、タイ、モンゴル、中国、カザフスタン、スリランカ、ベトナム、インドネシア)の中でもベトナムのプレゼンスは大きい。雇用許可制に基づき10月5日までに入国した外国人労働者では最も多い47名を送り出しているほか、産業研修制度においてもフィリピンに次いで2番目に多い800人が派遣されている。

9月には、ベトナム労働派遣会社9社と韓国中小企業協会(KFSB)の間で労働派遣に関する契約が締結され、月収等の労働条件等が決められた。平均月収は、約527米ドル。給与が高く安定していることから、海外労働輸出の際にしばしば問題になる労働者の逃亡も発生していないという。

参考

  • 韓国における外国人雇用許可制度の詳細については、海外労働情報 国別労働トピック 韓国(2004年11月)を参照されたい。

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