上司の性別に対する意識調査
インターネット上の人材サーチの最大手、Monsterの実施したアンケートによると、イタリアでは、女性マネージャーよりも男性マネージャーを好む傾向が著しいことがわかった(アンケートに答えたイタリア人全体のうち、男性マネージャーの方が良いと回答したのは45%以上)。ヨーロッパ全体でもこの傾向が強いが(男性上司の方が良いとしたのは35%、女性上司の方を選択したのは17%)、イタリア人女性労働者に限れば、女性上司を支持したのは、わずか3.71%である。また、直属の上司の性別にこだわらないと答えたのは、ヨーロッパ平均が48%だったのに対し、イタリア人ではわずか38%にすぎない。一方、スカンジナビア諸国では、この数値が高い傾向が見られた(ノルウェー61%、デンマーク58%、スウェーデン57%、フィンランド52%)。
この結果から、女性が重要職に就くことに慣れている北欧諸国、男性優位主義的で女性の指揮能力に懐疑的なイタリア人という構図が浮かび上がってくる。Monster.itの代表取締役Corrado Tirassaは、「イタリア人が男性上司に慣れていることは間違いなく、男性であれ女性であれ、重要職に男性がつく方がいいと考えていることは驚くべきことではない」とコメントしている。
2004年5月 イタリアの記事一覧
- 上司の性別に対する意識調査
- 労働市場改革法の具体化
- イタリアにおける継続的職業訓練政策の発展
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