ラトビア/欧州社会基金(ESF)を新プロジェクトに充当
ラトビアの今年2月1日現在の失業率は8.8%(前年同月比+0.1)。政府は2004 年から2006年にかけて、欧州社会基金(ESF: European Social Fund。主に欧州雇用戦略のための拠出を行うもので、労働者の訓練、募集及び再教育のための援助を行う。)財源の43%に当たる7600万ユーロを雇用促進策に投入する。雇用促進のメインターゲットは失業者で、再教育や外国語、IT知識、求職活動能力のようなエンプロイアビリティを高める技能・知識の獲得に3400万ユーロが投じられる。また若者の雇用対策にも1000万ユーロがあてられる。ラトビアでは実務経験がない若者の就職口はほとんどないため、最初の労働体験を与えるためのプロジェクトが予定されている。そのほか、労働者の能力評価制度の改善など労働市場に関する研究や、起業支援などにも予算が使われる予定。
これらのプログラムで3年間に27000人が恩恵を受け、その7割が職に就くことを政府は期待している。ESFの恩恵を最大限に受けるため、目下ラトビアは奮闘中である。
2004年5月 中欧・東欧の記事一覧
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