製靴受注減少で、ドンナイ省の外資企業が一時解雇

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年7月

ドンナイ省の外国投資企業のうち製革部門で少なくとも4社が、海外からの受注減を理由に、1000人以上の労働者の解雇をドンナイ省労働傷病兵社会問題局に届け出た。このうち、8200人を雇用する社は、約3000人の解雇を予定していたが、ドンナイ省からの要請を受け入れ、約1000人規模までに縮小予定。4社は、現在、自主退職を募集中であり、省政府が再就職先を探している。

米国経済の減速により、米国からの注文が減少しているほか、ヨーロッパ市場への靴の輸出は、世界最大の靴輸出国である中国との競争が激しく、苦戦を強いられている。1999年と2000年には、順調に靴の輸出が伸びていたが、2001年第1四半期の靴の輸出額は、前年同期比で1.2%減少して4億600万ドルになった。

国内の経済は順調

統計総局によれば、2001年第1四半期のベトナムの各経済部門は、GDPの暫定成長率は、前年同期比7.2%に達するなど著しい成長を遂げている。主要な成長要因は、工業・建設部門の9.9%(前年同期は7.4%)で、サービス部門の6.1%(前年同期には4.6%)、農林水産業部門の3.8%が目立っている。

農業の専門家によれば、メコンデルタの冬春米の収穫は800万トン以上という記録的なもので、このうち約250万トンの米が輸出に回される。

地域でみるとベトナム南部の商工業中心都市ホーチミン市の2001年第1四半期の経済成長が著しく、年率8.8%に達した。工業部門は、前年同期比15.2%増に達し、目標を1.7%上回っている。小売部門が3.5%、観光産業が15%の成長を遂げた。

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