9月の公式失業率6.7%へ低下

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2001年1月

2000年8月の公式失業率7.1%につづき、9月はさらに6.7%(昨年9月は7.4%)に下がったことについて、ブラジル地理統計資料院で毎月雇用調査を実施している担当者まで驚きを示した。今年最低であり、9月の結果としては過去3年の最低となっている。9カ月間の平均は1999年の7.7%が7.5%に下がった。これは、調査した6大首都圏で9月に8万8000人の新規雇用が生まれた結果である。労働市場の好転を表わしており、失業は低下する傾向に入ったという見方を裏づけると評価されている。

雇用増加自体は、前途に期待が持てるが、労働者の平均収入の低下は、当分続くと見られている。8月の平均収入は7月比で0.2%低下、前年同月比では1.1%低下、今年は8月までに1.4%の低下となっている。雇用は増加しても、新規採用の給料を回復させる効果はまだ見出せない。

一方、非耐久消費財の消費を上昇させる給料支払総額は、2000年2月以来上昇局面に入っており、8月は前年同月比で6.5%増となり、良好な傾向を見せている。

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