高速道路建設ボランティアにも賃金支払い
労働・傷病兵・社会問題省(MoLISA)は、ハノイ市近効とホーチミン市とを南北に縦断するホーチミン・ルート高速道路の建設にあたる労働者が、適切な支払いを受けることになると発表した。回状22号は、契約労働者に加え、政府によって動員されたり、ボランティアとして働いている労働者も、毎月の報酬を受け、各種保険料の支払いを受けると定めている。MoLISAによれば、この措置は、公的に動員された労働力についても、ベトナム労働法とILO条約が適用されるという、これまでの政府の立場を再確認する形になっている。
回状22号は、高速道路建設を受注した建設会社に直接雇われている労働者が、月最低18万ドン(100ドン=0.77円)(13米ドル)の報酬を受けるほか、通常よりも高い水準のボーナス、危険な職場での労働に対する手当、そして労働災害補償を受けると定めている。これに対し、公的に動員された人々やボランティアとして働いている人々は、1日最低1万5000ドンの報酬を受けるほか、社会保険や健康保険の保険料支払いを受けると定めている。
MoLISAによると、1800kmに及ぶ同高速道路の建設には延べ6000万労働日が必要で、建設に携わる労働者の多くは、青年同盟やベトナム労働総同盟に所属している。そのうち、1094kmの現在の道路補修と220kmの新道路建設を行う第1段階は、2000年4月に始まり2003年に終わる予定であるが、3億7800万ドルの投資が行われる見込みである。
2001年1月 ベトナムの記事一覧
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