失業情勢が8月に再度好転

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年12月

カテゴリー1の求職者数(失業の公式なバロメーター)は8月に再び減少し始め、7月と比較すると8800人の減少(-0.4%)を見た。雇用省調査統計局(DARES)の統計によると、この若干の減少によって、合計求職者数は232万8800人となった。

ILOの定義に基づく失業率もやや低下し、労働力人口に占める割合は、7月の9.7%から9.6%へと減少した。この数字は、1997年6月時点では12.6%を記録していた。

8月の低下は、1997年夏以降、夏季の突発的上昇を除くとほぼ一貫して減り続けてきた一般的傾向に沿うものである。カテゴリー1の失業者数の減少は、年間で42万3200人に達している(-15.4%)。

8月の失業改善は、とくに50歳未満の女性への影響が大きく、25歳未満で-1.1%、25~49歳では-1.3%を記録した。一方、男性の失業はやや上昇しており(+0.4%)、25歳未満の若年男性の場合には1.5%増加した。

長期失業者の数も減少した。8月末の数字は81万3400人であるが、月間で0.9%、年間で21.8%も減少している。8月のもう一つの特徴は、月間で78時間以上働いているカテゴリー6の求職者が大幅に減ったことにある。この旧来のバロメーター(カテゴリー〔1+6〕)は、月間で0.8%、年間で14.8%減少した。

ところで、8月には、33万6300人の求職者がANPEに新規登録した(7月と比較して+0.7%)。経済的理由に基づく解雇によって新規登録した求職者と、労働市場へ初めて参入した求職者は増えたが、その他の理由に基づく解雇や、期間の定めのある契約の終了によって登録した者の数は減少した。

一方、33万9600人の求職者がANPEから退出した(+3.3%)。再就職による退出は増えたが、研修は減少している。

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