解雇なしで生産性向上
ブラジル地理統計資料院の発表では、2000年上半期にブラジル企業は、1989年以来、人員整理なしでの生産性向上(6.6%)を達成した。この期間に製造業の雇用は0.1%増加している。わずかな増加ではあるが、雇用減少は止まった。1990年以来の製造業の労働者1人当たりの生産性向上は、主に人員削減により達成しており、2000年上半期の結果は、90年代の生産性達成基準が変わったことを物語る、と資料院の分析担当者は受けとめている。
1991~99年に製造業は、年平均8.0%という高い生産性向上を達成しており、これは、ブラジルが奇跡の成長を達成したと言われる1971~73年の平均7.8%よりも高い。国内企業保護のための閉鎖政策から転換した1990年代は、企業は存亡をかけて、輸入品との対決のために生産設備の合理化、経営の再編成を敢行した。わずかな改革でも、大きな生産性増加を達成できた。しかし、もう過渡期は終わって、これからは本当の意味での生産性向上の努力が要求される。
2000年12月 ブラジルの記事一覧
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