生活レベルは向上したものの、所得水準は低下
ブラジル地理統計資料院の1999年抽出調査の結果によると、国民生活の水準は向上している。
1999年は、全国世帯の87.7%にテレビが普及し、同じくラジオの普及率は89.9%、冷蔵庫は82.8%となった。まだ電化されていない農村地帯が存在するために、電化率は94.8%で、電気製品の100%普及には至っていない。電話は、携帯電話を合わせて37.6%の世帯に普及、水道の普及は76.3%、下水は64.6%、ゴミ収集は79.9%となっている。
社会的には改善が見られるが、一方、世帯当たりの平均収入は、インフレが激しかった1993年に718レアル(1ドルは約1.8レアル)であったが、通貨安定計画実施によって95年は928レアル、96年に956レアルの頂点に達した後、年々低下して99年は876レアルとなった。これは、失業率の増加に伴い、所得も低下してきていることを表わしている。また、1999年の就労者の平均収入は525レアル、女性の収入は男性の69.1%にとどまるとのデータも同調査には含まれている。
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