IT専門家、1万人以上必要

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年9月

インドネシアでは、情報技術(IT)専門家が1万人以上必要とされていることが明らかになった。

インドネシア大学のポエワント講師によると、高度な専門性を持った人材が不足しているため、多くの企業でITのスペシャリストを採用することが困難であるという。そのため専門家を雇用したい場合には、シンガポール、マレーシア、台湾などの外国人を登用せざるをえない。

今後の経済発展のカギを握る産業の遅れに対応すべく、2000/2001年度にはバンドン技術研究所(ITB)が国内初のIT技術専攻修士課程大学院を開設した。このコースでは18カ月で、情報システム、コンピューター・システム、情報ネットワーク、マルチメディア、eコマース、IT ビジネスといった科目を履修する。そして、アメリカの例を手本に、自分で企業を起こせるような専門家を育てることを目標としている。通学場所もバンドンとタンゲランの2カ所のうちどちらかを選択でき、柔軟性の高いプログラムになっている。

しかし、このコースの問題点は、4200万ルピア(100ルピア=1.31円)という受講料の高さで、一般的な労働者が受講するには経済的に難しいのではないかとの声も上がっている。

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