CGTとCFDTがメーデーに統一スローガン
2000年5月1日、組合の呼びかけによって数万人の人たちがデモ行進に参加した。パリでは、CGT、CFDT、統一組合連盟(FSU)、全国自治組合連合(UNSA)の呼びかけにより、3万人のデモ参加者(主催者発表。警察発表1万3000人)が、統一スローガン「尊厳、民主主義、雇用、連帯、混淆」のために行進した。CFDTのニコル・ノタ書記長、CGTのベルナール・チボー書記長、UNSAのアラン・オリーブ書記長、そして FSU のモニク・ビュエラ書記長が先頭で行進を率いていた。しかし、労働者の力(FO)のマルク・ブロンデル書記長だけは「モロッコの自由な労働運動実現に力を貸すために」、モロッコ労働連合とのカサブランカの行進を選択した。
ほとんどの大都市で行進は数千人の参加者を集めた。最も多数を動員したのはマルセイユで、5000~8000人たちがカヌビエールをゆっくりと下った。
パリで挨拶した CFDTのノタ書記長は、CGTとの統一行動に高い評価を与えた。「1年前からフランスの労働界には変化の胎動が感じられる。CGTが進化の兆候を示したからである。ラインの外にとどまるのではなく、ゲームに復帰することを望んだからである。我々とCGTとの関係は大きく前進した。しかし、希望にはまだほど遠い。分裂が労働団体自身に不利に働いているからである。フランスは組合組織率が欧州で最も低い国だと言われているが、CFDTは、着実に組織率が低下していくのが運命なのではないと立証してきた。CFDTは、1999年に組合員数80万人以上を記録したことにより、最大の労働団体になったと考えている」。
また、CGTのチボー書記長も、「組合組織率が低下しているのは我が国に複数組合主義――むしろ労働者に望まれている――があるからではなく、完全に分裂しているからである。5月1日は労働団体間の動きを象徴している。複数組合主義は、我々が共通の目的を持つために集まることを妨げないし、雇用の面ですべきことがあると言うことも妨げはしない」と述べて、統一行動の必要性を訴えた。
2000年7月 フランスの記事一覧
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