財政赤字はGDPの1.1%まで縮小、社会保障は黒字に
欧州通貨統合を目指して結ばれた経済協定(いわゆるマーストリヒト合意)は、EU諸国が財政赤字をGDPの3%以下におさえる努力をしなければならないとしていた。当時まだ社会党政権下にあったスペインは、不況局面をようやく抜け出したばかりであり、財政赤字もGDPの5%を上回っていた。
それ以来、財政赤字削減は景気回復に支えられる形で順調に進んでいる。国民党政権下では、経済情勢そのものの影響で失業手当による支出が減少したのを除けば、財政支出をほとんど削減していない。一方、個人所得税など直接税減税策がいくつかとられたにもかかわらず、税収増はきわめて顕著であった。これらの要因が背景となって、1999年の財政赤字はGDPの1.1%まで抑えられた。
2000年6月 スペインの記事一覧
- スペインのマクロ経済指標
- 1999年の雇用動向
- 財政赤字はGDPの1.1%まで縮小、社会保障は黒字に
- 現政権中の民営化による雇用喪失は6万人
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