2月の失業者数、250万人を下回る

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年6月

失業者数が2000年2月に250万人の大台を下回った。3月31日に雇用省が発表した統計によると、失業者数は1月よりも6万5500人減少し、249万9400人(失業率は10.2%)となった。1年間の減少率は13.6%(39万2000人減少)に達したが、これは1998年(13万5000人減少)の3倍の速度になる。失業者数はジョスパン政権が誕生した1997年6月に313万7500人と最高水準に達していた。今回の数字は1992年と同水準になる。

オブリ雇用相は、「フランスは失業との戦いに勝利を収めつつある。1997年には我が国で失業者が65万人も減少することは、誰も想像できなかった」と胸を張った。雇用相によると、「2月に大幅に減少した原因の半分は雇用対策――すなわち労働時間短縮と若年者雇用政策――によるものだ」という。しかし、それ以上に景気の拡大によるところが大きい。国立統計経済研究所(INSEE)は2000年の経済成長率が3.7%に達するのではないかと予測している。INSEEのエコノミストたちは、このままの経済状態が続けば、失業率は年内半ばに10%を下回るのではないかと見ている。ジョスパン首相も先頃のテレビ出演の際に、「フランスの失業率は今年中に1桁台になる」と発言した。

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