自動車産業好況
―日産・三菱採用増

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:2000年1月

日産自動車、三菱自動車は全世界での従業員削減の政策を打ち出しているが、自動車の輸出が好調なタイでは採用人数を増加することを発表した。

サイアム日産自動車とMMCシティポール(三菱自動車)両メーカーでは、2年前に経済危機の際にタイ国内自動車売上が約7割減少したため、サイアム日産では3200人から1700人へ、MMC シティポールが3700人から1700人へと大幅なリストラを敢行した。今後も日産は世界で2万1000人または14%、三菱では2004年までに1万2400人または11%の従業員を削減するとしている。

しかしながら、タイの自動車輸出は非常に好況で、サイアム日産では売上が着実に増加してきており、国内・輸出販売向けの新モデルに向けて来年の新採用を予定しているとのことである。

1999年の9月の自動車輸出台数は1万621台で、総売上は45億バーツにも上った。輸出シェアの1位は三菱で63%、2位がフォード、3位がマツダ、その後はトヨタ、ホンダ、いすゞ、日野、日産の順となっている。1999年9月の自動車総売上額は1998年の9月と比較して62%のアップとなっており、自動車産業は回復の兆しを見せている。

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