インターネットで職探し、Jobs DB好調な滑り出し

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年12月

アジア全域で急速に広まっているインターネットによる求人が、タイで開始されて3カ月が経過したが、滑り出しは好調のようである。

Jobs DBタイランドはイギリス資本のヴァージン・アイランドビジネス協会とタイの企業家との合弁会社である。M-Web、アジアインフォネット、ITV、eThailand、ソフトコントロール、ARIP、ワタサンなどが協賛している。

このサイトは1997年に香港で始まり、シンガポール、フィリピン、マレーシアと広まり、10月からは台湾とインドネシアでも利用可能になる予定で、1999年末には世界の10カ国に拡大する見込み。

利用者がこのサイトにアクセスすると、タイ国内の求人票だけでなく世界の求人票が無料で閲覧できる。サイトに掲載されている600を超える求人票は、115以上の企業から寄せられたもので、求職者は気に入った企業を見つけた場合、その場で Jobs DB 宛てに履歴書を E メールで送ることができる。

この3カ月間は開始記念ということで利用者も企業側も参加費は無料であったが、今後は企業側のみ諸経費として Jobs DB に4500バーツを支払うことになっている。

月平均のアクセス数は100万件を超えており、一流企業の求人がリアルタイムで閲覧できることから、タイのサイトは貴重な雇用情報源となっている。

情報化・効率化という命題を抱えた企業側と、インターネットの急速な普及と高い失業率を抱える国民側の両方のニーズが合致したために、このようなインターネットによる求人が人気を博しているのではないだろうか

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