英国航空、管理職1割削減

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年11月

英国航空(BA)は8月18日、全管理職の1割に当たる300職を削減すると発表した。年間コストを2億2500万ポンド(1ポンド=175.30円)削減する計画の一環で、最終的には1000職が削減される見通しだ。削減計画の背景には、北大西洋ルートの料金下落がある。アジア・ルートの乗客数が減少し、航空各社が北大西洋ルートの運行数を増やしているためだ。BA の第1四半期の営業利潤は45.6%減少し、9400万ポンドに落ち込んだ。

BA では、今回の2億2500万ポンド削減計画のほかに、1996年から年間コストを10億ポンド削減する計画を実施しており、ロバート・アイリング社長は、年末までに目標を達成することができそうだとしている。同計画は1997年に客室乗務員を中心とする大規模ストライキを誘発したが、アイリング社長は今回の人員削減が新たな紛争を招くことはないとしている。

BA は6万4000人の従業員を雇用しており、今回の計画で削減される管理職300職は全管理職の1割を占める。さらに各部門で人員削減を推し進め、全体として1000人を解雇する予定だが、大部分は経営部門が対象で、乗務員、パイロット、カウンター職員が解雇される可能性は低い。

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