上半期の輸出が13.6%急上昇し158億ドルに

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年11月

上半期の輸出は、13.6%上昇し、1998年同期の139億ドルから158億ドルに増加した。1999年8月3日、国家統計局は、6月だけで輸出は19.5%増加し28.6億ドルに達し、1999年1月の22.5%の増加以来、最も大きな増加となったと報告した。この大きな増加は、輸出が経済の回復を押し上げており、4月の2.7%の増加という停滞期は一時的だったことを意味している。

1998年、新半導体チップ工場とデスクドライブ工場は輸出を17%押し上げたが、電子製品の輸出は1999年上半期も好調で、総輸出額の55%を占め、1998年同期と比較し27.1%増加し12.3億ドルから15.7億ドルに増加した。

衣料品の輸出は、2.1284億ドルで第2位の輸出品であるが、輸出額は1998年同期の2.3117億ドルより7.9%減少している。

農産物は、全体の3.8%を占めるが、1998年の1.4403億ドルから1.0952億ドルに減少した。

オルティズルイスフィリピン輸出者連盟理事長は、輸出は伸びているが、農産物の輸出において更なる改善が希望されると述べ、国内で原材料を調達できる製品により国際市場において経済的地位を得るよう最善を尽くし、年末まではこの状態を保持したいと語った。

国内の原料を高く含む大きな輸出商品は、0.4691億ドルの鉱物製品、5.16億ドルの林産製品である。また、上位10の輸出品の占める割合は、76.3%で21.8億ドルになる。

オルティズルイス理事長は輸出産業銀行の取頭でもあるが、常時最大の購入国であるアメリカの他に有望な輸出市場を調査していると付け加えた。

尚、パサデラアジア太平洋大学のある経済学者は、後半も維持できそうだが、問題は電子産業にあまりに依存し、2~3年後に問題が生じると予想している。

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