エストラーダ大統領が高出生率を憂慮

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年10月

エストラーダ大統領は、1999年7月2日、カルカン市に建設された低所得者向け賃貸住宅の新規入居者旧不法占拠者)に対する演説の中で、急速な人口増加と都市の荒廃を阻止するためにフィリピン国民は仕事にもっと精を出し、子作りには励むべきでないとし、また次のように述べた。「我々フィリピン人は宗教心が強く日曜日はいつも教会に行く、我々はまた愛国心も強い、我々は讃美歌を口ずさみながら仕事を始める。しかしながら、我々は勤勉ではない、我々は十分働いていない。我々はあまりに多くの子供を持っている。我々は衝動を抑制しなければならない」。大統領自身も日頃の仕事振りと多数の子供を設けたことを反省している。

また大統領は、1998年都市に仕事を求めて移動した田舎の家族用に建てられた330万戸の新規入居者に対して、政府は出生率に圧倒されており、これ以上の住宅や学校の要求に対処することはできないと述べている。事実、フィリピンの出生率は2.3%でアジアで最も高く、人口は1999年7500万人を超えると予想されている。

なお大統領は、最近出産制限に反対す 驤ネ前の立場を捨て、人工中絶に反対するのに最も有力なローマカトリック教会と衝突する立場を取り始めてきていた。

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