CGT大会:ベルナール・チボー氏が新書記長に就任

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年5月

第46回労働総同盟(CGT)大会は、国歌マルセイエーズと「インターナショナル」、そしてスローガンの「みんな一緒に」(「トゥー・サンサンブル」)が合唱される中、2月5日にストラスブールで閉会した。既に報道されていた通り、今大会でルイ・ビアネ書記長は退任し、その職務をベルナール・チボー氏が引き継いだ。チボー氏は予測されていたように、CGTの議会に相当する全国同盟委員会(CCN)によって満場一致で書記長に指名された。その前に、同盟事務局(CGTの運営機関で、この構成メンバーの中から書記長が指名される)の全員(大会の指名を受けた執行委員会(CE)のメンバーの中から選出される)が、満票に1票足りない票でCCNに承認されている。同盟事務局はチボー氏を含めて17人で構成されるが、7人が新任で、女性は8人(これまでは7人)となる。

また、執行委員会(CGTの「広義の政府」)は今後90人(これまでは86人)で構成されるが、そのうちの43人が女性だ。今回は大幅に改選され、半分に近い42人が新委員となる。代議員が保有する45万8838票の委任票に対し、「モデルニスト」のリディア・ブロベリ氏(39万2796票)を除くすべての候補者が40万票以上を獲得した。ブロベリ氏も1995年の得票(26万1421票)を大幅に上回った。同盟事務局で経済問題を担当するジャン=クリストフ・ドワグ氏とクリスチャン・ラローズ繊維連盟書記長は平均得票を下回って選出された。ラローズ氏は週35時間制問題で突出したため、同盟事務局の方針から逸脱したと伝えられている。

大会は2月5日の午前、参加者がCGTの欧州労連(ETUC)加盟推進決議を大差で可決した後、エミリオ・ガバリオETUC書記長の演説に長く盛大な拍手を送り、「トゥー・サンサンブル」のスローガンを合唱した。ニコル・ノタ民主労働同盟(CFDT)書記長の来場にも、これにほぼ近い拍手とスローガンの合唱が巻き起こったが、一部の代議員は座ったまま腕を組み抗議の姿勢を明らかにしていた。CFDTでは、内部反主流派が「トゥー・サンサンブル」を名乗っていた。

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