リーバイス、工場半数閉鎖、従業員3割削減

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年5月

ジーンズで有名な米アパレル大手リーバイ・ストラウス社は、北米地区の22工場の半数を閉鎖し、約1万9900人のうち約30%にあたる5900人を削減すると発表した。

競争激化による販売不振に対応したリストラで、経営体質強化と利益率向上を図るのが狙いである。同社は世界的に有名なジーンズ・メーカーであるが、最近は他の人気ブランドの台頭と価格競争で除々にシェアを落としており、1998年の米国内での売上高は前年比13%減の約60億ドルと、2年連続して減少していた。

閉鎖対象はテキサス、テネシー、ジョージア、アーカンソー、バージニア、ノースカロライナの各州とカナダのオンタリオ州にある11工場である。各工場で働く労働者と輸送関係要員合わせて5900人が削減対象となる。同社では退職手当として2億4500万ドルを計上する予定である。

今後、同社は工場閉鎖と人員削減に伴い、北米の生産の一部を海外での委託生産に切り替え、製品開発やマーケティング活動に集中していく方針である。

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