パートタイム労働者、2010年までに3分の1に

※この記事は、旧・日本労働研究機構(JIL)が作成したものです。

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  • 国別労働トピック:1999年4月

経済コンサルタント会社のケンブリッジ・エコノメトリクスは、英国での今後10年間の雇用の成長は全てパートタイム労働の増加によるとの分析結果を明らかにした。雇用者数に占めるパートタイム労働者の比率は2010年までに3分の1に達する。1980年には5分の1であった。

分析によると、今後10年間にパートタイム労働が増加していく上で最大の雇用提供者となるのは一般事業サービス部門。同部門の雇用成長は1980年から1998年までの18年間に年平均4.9%で伸びてきたが、1998年から2010年にかけても年4%台の伸びを維持すると予測している。

これと対照的なのは製造業。2010年まで年平均1.5%の割合(1998年比)でフルタイム職が失われていく。1998年までの18年間は同マイナス3.7%。

調査によると、2010年の職の数は1998年よりも188万増え2879万となる。同期間中に、パートタイム職が189万創出される一方、フルタイム職は減少し、自営業がわずかに増大する。

最も大きな影響を受けるのは女性で、2010年までにパートタイム職がフルタイム職を上回る。1980年には前者は後者よりも30%少なかった。パートタイム職を最も多く提供するのは小売、流通、ホテル、ケータリングなどの企業で、今後10年間で同分野の従業員の半分がパートタイムで就労することになる。

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