プロジェクト研究:平成26年度

研究テーマ名 趣旨・内容

非正規労働者施策等戦略的労働・雇用政策のあり方に関する調査研究

総合的・戦略的な労働・雇用政策について横断的視点から調査研究を行う。

平成26年度は、機構が実施した調査研究における政策の検討課題・論点等を抽出した上で政策提言に係るレポート及び東日本大震災からの復旧・復興と雇用・労働について記録を中心にした実態把握の結果をとりまとめるとともに、失業なき社会、豊かに働ける社会の実現の条件、好循環による経済成長を支える雇用のあり方について調査・分析を進める。また、労働力供給が制約される中でのあるべき雇用モデルのあり方を探るため正規・非正規の多様な働き方の実態に加え、非営利組織の就労について調査・分析を行う。

我が国を取り巻く経済・社会環境の変化に応じた雇用・労働のあり方についての調査研究

今後の我が国の中期的な労働力需給のフレームワークを展望しつつ、経済のグローバル化や環境・資源等地球規模での問題、あるいは新段階の少子高齢化や人口減少といった経済社会の構造変化が労働・雇用や労働市場へ及ぼす影響について調査研究を行う。

平成26年度は、労働力需給推計、労働需要の増大が見込まれる分野への円滑な労働移動、新段階の少子高齢社会における高齢者雇用、アジアにおける労働社会の実情把握などグローバル化対応について調査・分析を行う。

経済・社会の変化に応じた職業能力開発システムのあり方についての調査研究

雇用慣行や雇用形態が変化し、また、教育段階での職業能力形成のあり方が変化する中で、職業能力開発システムや能力評価システムのあり方や教育と職業との接続のあり方などについて調査研究を行う。

平成26年度は、外部労働市場の整備、個人が主導する能力開発や職業能力開発インフラのあり方、企業における能力開発・キャリア形成のあり方、若年者の職業の円滑な移行について調査・分析を行う。

生涯にわたるキャリア形成支援と就職促進に関する調査研究

充実した職業生活を歩むために生涯にわたるキャリア形成支援や就職促進などの観点から、関連する実態や課題について調査研究を行う。

平成26年度は、成人の自発的なキャリア形成支援、拡大しているもしくは今後拡大が見込まれる職業の動向、就職困難者等の特性把握と就職支援、就職・採用実現のためのマッチングとコンサルティングについて調査・分析を行う。

企業の雇用システム・人事戦略と雇用ルールの整備等を通じた雇用の質の向上、ディーセント・ワークの実現についての調査研究

企業の経営戦略や雇用構造の変化に対応した人事労務管理や雇用システムの変化の実態を把握するとともに、ワーク・ライフ・バランスの推進等を通じた雇用の質の向上についての研究を行う。

平成26年度は、企業経営と人事戦略、女性の活躍促進、仕事と生活について調査・分析を引き続き行うとともに、新たに、我が国の雇用システム及び法政策並びに両者の相互作用についての変化と課題について把握分析し、日本的雇用システムの未来像と労働政策の方向性を探る。

労使関係を中心とした労働条件決定システムに関する調査研究

全国・産業レベルでの集団的労働条件決定システムが作動している欧州の労使協定、労働協約等の実態や労使関係の個別化の象徴とも言うべき職場のいじめ・嫌がらせ問題について調査研究を行う。

平成26年度は、規範設定に係る集団的労使関係のあり方、非正規労働者を含む多様な労働者の組織化、職場のいじめ・嫌がらせ問題について調査・分析を行う。