プロジェクト研究:平成19年度

研究テーマ名 趣旨・内容

人口減少下における全員参加型社会の在り方についての調査研究

労働力人口の減少を抑え、経済社会の活力を維持・増進できるよう、高齢者、女性、若者等、すべての人の意欲と能力を最大限発揮できるような環境整備の在り方について調査研究を行う。

19年度は、高齢者の就労促進に関する研究として、高齢者の就業率の変動要因の研究を行う。

雇用、失業の地域構造変革要因に関する研究

都道府県レベルに加えて市町村レベルの産業・雇用構造を統計解析と実態調査により、有機的に関連させながら多角的に分析し、政策効果の高い地域雇用政策のあり方を検討する。

19年度は、雇用情勢が厳しい地域と比較的好調な地域について、地域雇用創出対策の成否要因に関する分析を行うとともに、県、市町村、進出企業を対象に実態調査を行う。

ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた社会システム・雇用環境の整備に関する調査研究

男女がともに家庭生活との調和を図りながら充実した職業生活を送るための諸条件の在り方を研究する。

19年度は、出産・育児等の前後における就業継続の実態と課題の整理、子育て後に再就職する女性の実態調査を行うとともに、次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画を実施している企業に対する調査、英仏についての情報収集と文献サーベイを行う。

多様な働き方における生活の質の向上に関する研究

多様な働き方のもとで生活の質の向上が実現できるよう、長時間労働の削減や年次有給休暇の取得促進、在宅勤務などのテレワークの推進等の支援の在り方を研究する。

19年度は、企業のテレワークに関する制度導入等の実態調査を実施するとともに、実態の予備的考察及び制度・政策に関する論点整理を行う。

労働関係が個別化する中での安定した労使関係を構築するための総合的な研究

企業内及び企業外における労使紛争の解決システムの利用実態等や企業内における労使協議や人事労務管理等についての把握と分析を行い、これらを踏まえて、各種紛争処理システムの機能や利用のあり方その他労働者のモチベーションを高める安定した労使関係の構築に向けた政策課題を明らかにする。

19年度は、地方労働局、県労政担当部局等の企業外の紛争解決システムの全体像を把握するとともに、労働組合の紛争解決・予防への取組み、産業特性から見た雇用システムと労使コミュニケーションの状況について調査を実施する。

新たな経済社会における能力開発・キャリア形成支援のあり方に関する研究

経済社会が変化する中で、能力開発が立ち遅れがちな中小企業労働者や正社員以外の非典型労働者等のキャリア形成支援上の弱者の能力開発・キャリア形成支援等の在り方の研究を行い、我が国の職業能力開発に係る問題点や施策的課題について検討する。

19年度は、これまで実施された中小企業の人材育成・能力開発に関する調査における知見の整理及び調査結果の再分析、非正規労働者の活用が進んでいる企業に対する調査、高卒就職支援に関する実態調査を実施する。

労働市場における需給調整機能・キャリア支援機能の強化に関する研究開発

労働市場において個人と産業社会のニーズを効率的に結びつけるため、求職者・求人者向けサービスの充実、ハローワーク等の職員の専門的な能力の向上、的確な労働市場情報を含む総合的な職業・キャリア情報提供システムの充実等に関する研究開発を行う。

19年度は、求人企業サービスに関する調査研究、生涯キャリア発達におけるキャリア支援、キャリアコンサルティング技法等の研究、キャリア・マトリックスの機能充実に向けた検討、職業分類の改訂に関する研究等を実施する。