労働政策研究報告書No.107
職業相談におけるアクションリサーチ
プロジェクト研究「労働市場における需給調整機能・キャリア支援機能の強化に関する研究開発」

平成 21 年 5月 1日

概要

公共職業安定所が、労働市場におけるセーフティネットとしての機能を十分発揮するために職業相談の果たすべき役割は大きく、実際、公共職業安定所の職業相談に対する求職者からの期待も高い。

そこで本研究では、公共職業安定所における職業相談の質的向上に資するため、職業相談の理論に基づいた効果的な訓練(研修)を開発し、それを実践で活用し、実践結果を研究に活かして理論を洗練し、さらに研修プログラムの改善を図っていくという、研究→訓練(研修)→実践のサイクルによるアクションリサーチの手法を採用し、職業相談の理論と実践の分析・検討を行いました。

本研究では、職業相談の特徴とプロセスを解析する「職業相談・職業紹介逐語記録作成・解析システム」(通称「キャリトーク」)の開発(JILPTプロジェクト研究シリーズNo.8『ミッドキャリア層の再就職支援−新たなガイダンスツールの開発』)、「キャリトーク」の背景にある理論と職業相談事例の解析結果の報告(JILPT労働政策研究報告書No.91「職業相談におけるカウンセリング技法の研究」)に次いで、「キャリトーク」を用いた研修及び研修後の実践面についての分析を行っています。

なお、アクションリサーチにおける訓練(研修)については、平成17年度より、当機構労働大学校における公共職業安定所の職業相談担当職員を対象とした専門研修において、本研究の理論に基づく研修プログラムとして、「事例研究」という名称で組み込まれています。プログラムは平成21年1月までに6回実施され、263人の職員がこのプログラムを受講しました。

このように、本研究は、研究成果を研修に反映させて研修内容の充実を図るとともに、研修の場を通じて問題意識を吸い上げて研究に活かすという当機構ならではの特徴を活かして実施したものです。

本文

研究期間

平成19年度~23年度(プロジェクト研究)

執筆担当者 ※主な執筆順

榧野 潤
労働政策研究・研修機構 主任研究員
西村 公子
労働政策研究・研修機構 統括研究員

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