若干低下傾向だが依然として高い若年失業率
アメリカ労働省労働統計局は4月8日、高校卒業者の大学進学率、高校中退者および大学未進学者の労働参加率、失業率を公表した。対象期間は2009年10月から2010年1月まで。
これによれば、16歳から24歳の若年者のうち58%が在学中だった。在学していない若年者1590万人のうち、男性84%、女性75%が労働力人口となっている。そのうち、男性19.8%、女性17.5%が失業状態にある。調査対象期間の前年と比較すると、男性が5.5ポイント減(23.0%)、女性が0.7ポイント増(16.8%)と、男性若年失業率が低下傾向にある。
アメリカでは高校までが義務教育となっているが、高校中退者の約54%が労働力人口となっている。そのうちの失業率は42.7%と著しく高いものの、調査対象期間の前年は55.1%であり、低下傾向がみられる。
また、高校卒業者の68.6%が、4年制もしくは2年制の大学に進学している。進学しなかった者のうち、77.0%が労働力人口となった。そのうちの失業率は33.4%で、調査対象期間前年の35.0%と比較すると、中退者と同様に低下傾向がみられる。
しかし、同時期の全米の失業率が9.7%だったことと比較するといぜんとして高止まりしている。
参考
- 68.6 Percent of High School Class of 2010 Enrolled in College, Down From 2009 Peak, April 8, 2011
2011年5月 アメリカの記事一覧
- 公務員労組支援のキャンペーン開始―AFL-CIO
- CEOの2010年配収総額、労働者の343倍に
- 若干低下傾向だが依然として高い若年失業率
関連情報
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