ウォルマートとSEIUが国民皆健康保険制度導入へ合意
アメリカ最大の雇用主であるウォルマートと、ウォルマートを最大の敵対相手とする労働組合SEIUが、2月7日に国民皆健康保険制度の導入にむけて協力することに合意した。絶えず敵対関係にある両者が、重要な課題であるにも関わらず合意にこぎつけたことは非常に画期的であると専門家は見ている。
従業員への医療保険制度の適用は、使用者側および組合側においても重要な問題である。SEIUはこれまで、組合労働者のための医療保険制度を使用者側に負担させることを最重要課題の一つとして位置づけてきた。一方の使用者側も、増大する従業員への医療保険費にどのように対応するかが大きな課題であった。今回の合意は、SEIUが使用者、従業員、および国の三者が負担する国民皆健康保険制度を2012年に導入しようとする提案を行い、ウォルマートがその動きに賛同する形となったもの。また、ウォルマート以外にも、AT&T、インテルなどの大企業および複数の非営利組織がこの案に賛同している模様。
参考資料
- New York Times. “Wal-Mart and a Union unite, at least on health policy.” February 7, 2007.
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