安定志向から学生の間に公務員希望が急増
韓国の大学生をはじめ若年者層の公務員希望者が急増している。先日締め切られたソウル市職員募集(採用数932人)には15万を超える応募があり、競争率は約160倍となった。また7月に採用試験を実施した釜山市では、253人の採用に2万3000人以上が押し寄せ競争率は90倍を超えた。
こうした公務員人気について、インターネットによるリクルート企業「ジョブコリア」は「韓国社会の不安定さの高まりの中にあって、自分の能力や性格に関係なく、雇用安定への強い志向から公務員を目指す学生が増えている。」と見ている。
こうした傾向は同社がこの春、全国1158大学の大学生を対象に実施した調査からも裏付けられる。同調査結果では回答者のうち約3分の1の学生が公務員試験に備えていることが分かった。また、この公務員人気について「いわゆる大企業に入社するチャンスの少ない、地方大学の学生の間で強い」ことも分かった。
なお、インターネット企業ペイオープンが、サラリーマン2231人を対象に実施した調査で人気のある職業として最も回答の多かったのは教師15.1%、次いで公務員14.6%となった。このことからも安定志向が拡がっていることが分かる。
出所
- Korea Times、NNA
2006年9月 韓国の記事一覧
- 安定志向から学生の間に公務員希望が急増
- 社会保険及び労働保険の統合の動きと反発
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