2005年の特別合法化措置をうけた外国人労働者は、33%が家事労働者
労働社会問題省によると、2005年に実施された外国人労働者の特別合法化措置で、社会保障制度に新たに加入した者は55万136人であった。このうち12万3000人がエクアドル人、続いてルーマニア人が9万6000人、モロッコ人が6万5000人となっている(2005年12月31日現在)。
同措置は、1)2004年8月7日以前からスペインに滞在(=合法化申請の時点で、スペインに6カ月以上滞在)しており、2)最低6カ月以上(期間は業種により異なる)の労働契約を締結している――移民の合法化を認めるもので、2005年2~5月にかけて実施された(注1)。
労働社会問題省では、同措置で合法化された労働者数は、2005年10月以降の社会保障制度外国人加入者に関する月次データから知ることができるとしている(ただし、一旦合法化が終了した後は、もっぱら労働市場そのものの需給により変動することになる)。加入形態別に見ると、33%が家事労働者であり、そのほとんどが女性である。外国人女性労働者の特別合法化の4件のうち3件が家事労働者であったといえる。その他は農業特別制度(新規加入の14%)、一般制度の建設部門(同21%)、一般制度のホテル・飲食業(同11%)となっている。
制度・部門別に見た2005年の特別合法化措置による社会保障制度
(合法化プロセスによる新規加入数総数に対する割合:2005年12月30日現在)
出典:労働社会問題省「外国人労働者合法化プロセスの総括」
(経済社会評議会「スペイン経済社会報告書2005」、2006年より)
注
- 不法移民の特別合法化措置については、当機構ウェブサイト海外労働情報国別労働トピック(2005年6月)も参照されたい。
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