4月の失業率、わずかに上昇
政府統計局(ABS)によると、4月の失業率は前月比0.1ポイント高の5.1%(季節調整値)とわずかに悪化したことが明らかになった。前年同月比では同水準となっている。
今期の結果発表に当たっては、クイーンズランド州北東部を襲った大型サイクロン「ラリー」による被害が懸念されていたが、労働市場への影響は見られないという調査結果が得られた。発表によると、被雇用者数は前月比3200人減の1007万8900人。このうちフルタイム労働者が同2万2700人増の719万5300人で、パートタイム労働者数は同2万5900人減の288万3600人となった。一方、求職者数は同9700人増の54万2100人であり、パートタイムの求職者が同1万9900人増の17万5900人となる一方、フルタイムの求職者数は同1万100人減の36万6200人となっている。
TDセキュリティーズのアジア太平洋チーフストラテジストのククーラス氏は、5%台で推移する失業率に関し、「雇用市場の硬直化が続いている」と指摘している。ただし、毎月の失業率は経済指標として安定的な目安となるものではないとして、その増減が今後の金利政策に大きな影響を与えないとの見方を示している。
参考
- NNA
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