女性の地位向上に関する目標は未達成
3月23日付ニューストレイツタイムスによると、意思決定権を持つポストに占める女性の割合を2005年までに30%とするとの目標(注1)が、マレーシアでは達成されなかったことが明らかになった。これについて、マレーシア女性家族地域開発省のダティン・パドゥカ・チュー・メイ・フン政務次官は、管理部門への能力ある女性登用の取り組みが、政府では進行中であることを指摘し、近い将来、目標は達成されるとの見通しを示した。
チュー次官によると、マレーシアにおいて全公的部門における女性の割合は、2000年には14.9%であったが、2005年には18.8%に上昇したとされる。また、女性の地位向上度を示すジェンダーエンパワーメント指数(注2)に関し、アジアの中でマレーシアは、シンガポール、日本、フィリピンに次いで4位であることが2005年に発表された国連開発計画(UNDP)報告書によって明らかになったと次官は指摘した。
注
- この目標は、1995年に北京で開催された世界女性会議で定められたもの。2005年を期限とし、目標数値は世界各国共通で30%とされた。
- ジェンダーエンパワーメント指数とは、国連開発計画が、各国の国会議員、専門職・技術職、管理職に占める女性の割合と男女の推定所得を用いて算出する指数。2005年の発表によれば日本は世界で38位であり、先進諸国に比べると低い方だと指摘されている。
2006年5月 マレーシアの記事一覧
- 「第9次マレーシア計画(2006-2010)」を発表
- 女性の地位向上に関する目標は未達成
関連情報
- 海外労働情報 > 国別労働トピック:掲載年月からさがす > 2006年 > 5月
- 海外労働情報 > 国別労働トピック:国別にさがす > その他の国 > マレーシア記事一覧
- 海外労働情報 > 国別労働トピック:カテゴリー別にさがす > 労働条件・就業環境
- 海外労働情報 > 国別基礎情報 > マレーシア
- 海外労働情報 > 諸外国に関する報告書:国別にさがす > マレーシア
- 海外労働情報 > 海外リンク:国別にさがす > マレーシア