2005年の労働市場
スウェーデン労働市場庁は2月8日、2005年の労働市場の状況に関する発表を行った。それによると昨年は労働市場の改善を示す数多くの兆候が見られたという。解雇予告が減少し、空席ポストが比較的目立つようになった。しかし、これらは失業率の顕著な減少には繋がらず、年平均では2004年と同じ5.4%となった。
2005年の労働市場の主な特徴は次のとおり。
失業、労働市場政策プログラム
- 2005年の平均失業者数は24万1000人であり、平均失業率は2004年と同じ5.4%であった。
- 2005年平均の不均衡数値(失業者数と労働市場政策プログラム参加者数の合計)は36万4000人で、労働力人口の8.2%を占めた(2004は7.7%)。
- スウェーデンの職業安定所に登録している人々のうち毎月平均5万4000人(2004年より4000人増)が、支援なしにまたは支援を受けて仕事を行った。このうち3万4000人が失業者や労働市場政策プログラム参加者であった。
- 2005年には、前年より約5000人多い、平均6万7000人の若年者(18~24歳)が失業しているかまたは労働市場プログラムに参加していた。高齢者(55~64歳)の状況が若年者よりも幾分悪化し、不均衡数値が前年より約7000人多い6万2000人となった。
- 2005年には、2年以上失業しているかまたは労働市場政策プログラムに参加している人々が、前年よりも2000人多い、平均3万7000人となった。
- 6カ月(25歳以下の若年者の場合は100日)以上継続して失業している長期失業者の数は、2004年から2005年にかけて月平均で2000人減少し、5万7000人となった。
- 前年よりも約3000人少ない平均7万1000人(その4分の3が女性)がパートタイム労働の失業者として職業安定所に登録された。しかし、(必要なときに呼び出される)時間給労働者の数は、前年よりも緩やかなペースではあるが、持続的に増加し、2005年平均では、前年より3000人多い9万5000人となった。
採用
- 2005年には、2004年よりも6万1000件多い、合計41万6000件の(10日以上の)空席ポストが職業安定所に報告された。
- 昨年は、特定の人材サービス業が発展する一方、とりわけ建設や請負産業において雇用が増加した。建設および民間サービス部門は、今年も引き続き好調が持続すると期待される。さらに、郡および県も、財政状況が改善したため、採用を増加する予定である。
解雇予告
- 2005年の解雇予告の数は、軍隊が大量の解雇予告を出した3月を除いて、毎月前年を下回り、前年より9000件少ない、約5万5000件となった。
出所
2006年3月 スウェーデンの記事一覧
- 2005年の労働市場
- 正規雇用を雇用の標準形態とする法案
関連情報
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